2015.04.15 Wed
アマゾンのサーバでエラーが起こっているかもしれません。一度ページを再読み込みしてみてください.DVはさまざまな方法で行われますが、代表的な身体的暴力は短時間で説明することが可能です。 それにくらべ精神的暴力は、長時間説明してもわかってもらいにくいことが多いです。それは当事者自身が、相手のどんな言動でどのように心が傷ついているかを明確に認識できていないため説明できにくいことが大きな原因と考えられます。そのため説明を聞いてもなぜこのようなひどい落ち込み状態になっているのか周囲の人にわかりにくいのです。まず当事者に、自分がどのような精神的暴力を受けているか、どんな心の傷になっているかに気づいてもらう必要があります。
この本はたくさんのチェックリストをチェックしていくことで気づいてもらうように構成しています。自分の心身の状態(自己肯定感が激減している、希望を失い生きる意欲を失くしている、自分や他者への信頼感や世界に対する安全感を失くしている、からだのあちこちが傷んでいるなど)を認識してもらい、夫の言動との関係を説明しています。
チェックリストは、長年続けているDVサポートグループの人たちと共に作ったものです。262もの項目すべてにチェックが入る人もいるほど、精神的暴力は多種多様で、さまざまな心身の変化を生じさせるのです。こんなことはたいしたことではない、我慢できない私が悪いと思いがちな人たちが、読み進めるうちに、そんな言動をする権利は誰にもないと思えるようになることをめざしています。精神的暴力以外の暴力についてもチェックして、受けている暴力の特徴に気づくことができます。「選択の輪」でこれからの生き方のヒントを得ることができます。
チェックリストを使って援助者(家族や友人にも)に自分の状態をわかりやすく説明できるようになり、援助者がチェックリストにそって尋ねることで、全容を把握することも可能です。
また、夫からばかりでなく、職場(パワーハラスメント)や地域、親族など周囲の人から精神的暴力(モラルハラスメント)を受けている人たちも、自分の状態とハラスメントを関連づけて考えるのにも役立つと思います。
前著『気づいて乗りこえる』は完売しましたが、いまだ購入希望があるので、DVにさらされている子どもたちの影響と接し方を書き加え『新 気づいて乗りこえる』を出版しました。面前DVの子どもについてまとめたのは日本ではこの本が初めてです。子どもへの影響は深く長引くことが少なくありません。子どもの変化に気づき、どう接したらいいかのヒントになると思います。
沢山のワークも紹介していますので、自分を癒しながら読み進めることができる「自分でできるカウンセリング」の本でもあります。(著者 長谷川七重)
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タグ:DV・性暴力・ハラスメント / 本 / DV / モラル・ハラスメント
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