2012.05.28 Mon
ハードな仕事をこなし、成果も挙げてきた女性が、出産を機に働き方の見直しを迫られるケースはとても多いのです。その場合、本人や周囲が「当面はそれでいい」という感覚でいればそれほど悩む必要はないのですが、問題なのは「育休から復帰したのだから、即パワー全開で元通りのペースで働いてほしい」という職場環境や、本人が「以前のペースで働きたい。そうでなければ気持ちが悪い」と感じてしまう場合です。(そして、実はこういう状況は決して珍しくはないのです)
あなたの場合、職場環境はあなたに元のペースでの仕事を期待したけれど、あなたはそれに応えられず、それをずっと申し訳なく思った結果退職に追い込まれたというわけですね。あなたはきっと責任感が強く、能力も高い方なのだと思います。今の自分が置かれている状況を考えると、下手に要求水準の高い仕事に手を出すわけにはいかず、しかし、何もしないで時間が過ぎていくことは耐えられない・・・まさに経験も能力もある女性が直面する問題ですね。
私は、育児期に必ずしも全員がペースダウンする必要はないと思っています。本当にキャリアを追究したいのであれば、割り切って子育ては極力アウトソースしてしまうという選択だってあり得ます。でも、あなたの場合「子育てはいい加減にしたくない」とおっしゃる。おそらく、持ち前の責任感からそう感じてしまうのでしょう。でも「キャリアの空白期間ができることには耐えられない」とい気持ちもあるわけですね。
そんな場合、「社会とゆるやかにつながる」という方法を考えてみてはいかがでしょう?私の在籍する昭和女子大学は来春「グローバルビジネス学部」という新設学部を設置するのですが、この学部と連動して「現代ビジネス研究所」が開設されます。ここでは、ビジネス経験をお持ちの社会人が研究員となり、これまでの経験や知識を活かして研究活動や学生指導を行います。時間的には相当融通の効くスタイルなので、あなたのような子育て中の方にも無理なく参加して頂けるのではないかと思います。
詳しい募集要項はこちらをご覧ください。http://bizken.swu.ac.jp/recruitment/
お住まいが首都圏であれば学内の研究所にお越しいただいて活動をすることも可能ですし、遠隔地の場合もインターネットを活用しての参加が可能です。(既に関西や北陸など首都圏以外の方からのお問い合わせも頂いています) ぜひ検討してみてくださいね。
カテゴリー:キャリア相談
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
最終講義
博士論文
研究助成・公募
アート情報
女性運動・グループ
フェミニストカウンセリング
弁護士
女性センター
セレクトニュース
マスコミが騒がないニュース
女の本屋
ブックトーク
シネマラウンジ
ミニコミ図書館
エッセイ
WAN基金
お助け情報
WANマーケット
女と政治をつなぐ
Worldwide WAN
わいわいWAN
女性学講座
上野研究室
原発ゼロの道
動画






