2014.02.05 Wed
回答者:重原惇子
大学卒業目前となると、子育てもあと少しという気がしますね。でもその先の就職という最後の難関でお困りの様子、お母様のお気持ちお察しします。ところで、ご本人のお気持ちを聞かれたことはありますか?ゼミ室に入れない、発表ができない・・・ということは、今までの学生生活をどのように過ごしてこられたのか気になるところです。中学・高校時代のお友達とは交流が続いていますか?アルバイトはなさったのでしょうか?大学での部活、サークルには参加されましたか?そして今、就職が難しいという状況をどのように受け止めていらっしゃるのでしょう?
お母様からご覧になったら、優しくてとてもいい息子さんなのでしょうね。でも、同年代の方たちのふるまい、同年代の中での息子さんの行動をご覧になったことはありますか?少し引いて観ること、客観視することをお勧めします。もしかしたら、息子さんは他者との関係を結ぶということにつらさ、困難さを感じていらっしゃるかもしれません。
名称はさまざまですが、大学にはキャリアセンターと呼ばれる就職支援の部署があり、円滑な学生生活をサポートする学生相談室というセクションも設けられています。お子さんが学生相談室を紹介されたということは、就職を考える前に必要な支援があると判断されたのではないでしょうか。就職率を上げるために、学生を無理やり企業に押し込む大学もあるようですが、これが本人と企業のミスマッチとなり早期離職につながるケースもあります。大学の責任という意味では、就職につながる広い意味での支援と理解されてはいかがでしょう。
どうぞなんとか時間を捻出して、大学の学生相談室をお訪ねください。そこで、第三者から見た息子さんの様子を聞かせてもらいましょう。大勢の学生を見てきた専門家からの意見は傾聴に値すると思います。その上で、就労支援施設を紹介してもらうなど今後の方策を探られてはいかがですか?ご本人が無理なく社会に巣立っていかれる方法が見つかるのではないでしょうか。
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