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「竹中恵美子さんの出版記念+傘寿を祝う集い」開催! 関西女の労働問題研究会・高齢社会をよくする女性の会・大阪
2009.10.31 Sat
「女性の貧困」はなぜ? 女たちはどうたたかってきたか?
女性労働研究の先駆者として女性の運動に多大な貢献をして来られた竹中恵美子さんの出版記念会を、竹中さんの傘寿のお祝いを兼ねて11月27日にドーンセンターで開催します。みなさまのご参加をお待ちしています。詳細は下記URLをごらんください。◆チラシ⇒http://homepage3.nifty.com/koureishakai-osaka/pdf/study50years.pdf
◆イベント情報⇒http://wan.or.jp/modules/piCal/index.php?smode=Monthly&action=View&event_id=0000000308&caldate=2009-11-1
いま、ワーキングプアーの問題は喫緊の課題ですが、女性の貧困は、見えにくくされているだけでずっと以前から深刻であり、資本主義社会のシステムとジェンダー支配の構造的な問題です。竹中さんと関西女の労働問題研究会の新刊『竹中恵美子の女性労働研究50年―理論と運動の交流はどう紡がれたか―』(ドメス出版)は、その変革のために女性たちはどうたたかってきたか、そして、いま何が問われているかを学ぶ絶好の書です。
私たち「高齢社会をよくする女性の会・大阪」は、1993年発会の翌年から2001年春まで草創期の7年間を竹中代表とともに困難な時代をのりきりました。明確な理論で私たちの会に将来への方向性を示され、忙しい時間をやりくりして会議に出席、やさしい雰囲気で混乱をまとめ、先頭にたって活動なさったことは忘れられません。
本書は、学術的な研究軌跡回顧にとどまらず、女性運動の仲間たちと共に紡いだ豊かな記録であり、続く世代に大きな示唆を与えるものです。是非多くのみなさんに読んでいただきたく、案内させていただきます。(B-WANからお買い求めいただけます。)
http://wan.or.jp/modules/b_wan/article.php?lid=5049
第1部は竹中さん執筆の「50年の研究軌跡」、第2部は、「女性労働運動との交流はどう紡がれたか」で、関西女の労働問題研究会が中心となって編纂し、付論として「竹中恵美子への聞き書き」の構成となっています。第1部は、戦後女性労働論を学ぶ最適の書ですが、本書を親しみやすくしているのは、「私と経済学との出会い」から、研究者・働く女性として、「妻・母」としての自分自身の葛藤を理論化することを追求された姿勢にあります。つねに現実が提起する課題を鋭く捉え、ピラミッドの頂点ではなく底辺、圧倒的多数の女性労働者に軸足を置いた視点からの研究は人間的な魅力に溢れ、つづく世代を励ましてくれます。第2部では、女性たちのたたかいとの相互交流が時代を追って記述されています。その写真や実証的な資料(均等法や派遣法成立時等)は、歴史的にも貴重です。竹中さんの研究や思想に影響を受けた何人かの運動家や次代に続く研究者らのコメントもあります。また人間竹中恵美子の葛藤と魅力を伝える個人史の「聞き書き」もあります。
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