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和光大学GF読書会 活動報告
2015.09.10 Thu
和光大学GF読書会から 2015年度前期活動を報告します。
―『何を怖れる』映画鑑賞&輪読、『「日本男児」の構築〜少年を「兵士」にする〜』(内田雅克2010)輪読 ―
和光大学GF読書会は、井上輝子・和光大学名誉教授を中心に、女性学に関心を持つメンバーで活動する会です。今期は、話題の『何を怖れる―フェミニズムを生きた女たち』を取り上げ、ドキュメンタリー映画を鑑賞し、書籍を輪読しました。また、和光大学ジェンダーフォーラム主催の市民講座「『日本男児』の構築〜少年を『兵士』にする〜』(6月20日開催)に因んで、講師の内田雅克さんの同著作や論考を輪読し、市民講座参加後の交流会で著者と意見交換の機会も持ちました。
今回の報告では、『何を怖れる』映画鑑賞&書籍輪読について、メンバーの下野さんが読書会の活動をお伝えします。
映画鑑賞は、なんと贅沢にも出演者のおひとりである井上輝子先生ご本人からの生解説付きでした! 「やりにくいわね」とおっしゃりつつも井上先生に、ご自身の生い立ちからウィメンズ・スタディーズとの出合い、日常生活での経験と女性学との関係などをお話しいただきました。そして、書籍『何を怖れる』(松井久子編2014岩波書店)の各章のなかから、メンバーがそれぞれに特に関心をもった「フェミニズムを生きた女」を担当することにして、輪読していきました。読書会メンバーのリポートによって、婦人問題懇話会、日本女性学研究会、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会、WAN、といった団体の創設に至る経緯や活動内容、NHKの番組改変裁判のことなど、女性を取り巻く様々な問題点を可視化し、闘っていくフェミニストたちの姿がよりリアルに伝わってきました。
映画を観て、活字化された本を読むことで得た情報に、同じ情報を共有しているメンバー一人ひとりが持っている知識や情報、経験、感想などが加えられ、一冊の本が2倍、3倍、いや何十倍にも豊かな読書経験ができたように思いました。これが読書会に参加する醍醐味なのでしょうか。GF読書会に参加して1年になりますが、「読書会」おススメです。
(写真は、読書会のもうひとつのお楽しみ)
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