2009.08.19 Wed
女性運動が元気な韓国。WANの先輩ともいうべき、ネット新聞イルダでWANが紹介されました。今後とも、イルダとWANは連携を深めていきたいと思っています!
イルダサイトはこちらからどうぞ。
http://www.ildaro.com/sub_read.html?uid=4927§ion=sc4§ion2=%BE%C6%BD%C3%BE%C6 以下は上のWANについての記事を日本語訳(抜粋)したものです。
WAN”オンライン女性運動の拠点つくる”
日本“女性たちによる”情報交流運動
日本社会の女性運動に関する情報と女性イシューを一覧できるインターネット空間が生まれた。‘女性たちと連帯する総合情報サイト’を標榜するWomen’s Action Netwaork(WAN)だ。
大阪にあるフェミニスト書店が政治的な理由で閉店したのと同時に、女性学研究者やフェミニストたちが初めて“女性運動の拠点”をサイト上に作るために、力を集めてNPO法人WANの設立をした。
WANのサイトを通して日本の多様な女性団体や集まりの活動と行事などを紹介している。日本社会は、全般的に市民社会の動きが大きくなく、オンラインを通して女性たちの活動があまり目立たないためにWANサイトの情報が一層注目されることになる。
WANは女性たちが注目に値する本と芸術情報、エッセイなど、たゆまずあげて女性たちのための文化空間としての役割もしていく。
理事長牟田和恵さんは、「WANを通して女性たちの活動がつながって、活性化するようにと願う」といい、「今から女性運動と距離が遠かった人たち、若い人たちにも、歪曲されないフェミニズム情報を伝えたいのです」と明かした。
牟田和恵さん書面インタビュー
―‐WAN(Women’s Action Network)設立の背景について話してください。
日本では1990年代から2000年代へかけて「男女共同参画社会基本法」(韓国の女性発展基本法にあたる)が制定されるなど男女平等のための政策が発展してきました。しかし一方でこの流れを阻止しようとする政治的動きも活発になってきました。
この一環で大阪にある大阪府立女性センターが存続危機にみまわれ、そこにあったウイメンズブックストアが閉店する状況に至りました。こうしたフェミニズムに反動的な動きに対して、女性たちが自分たちの力で運動拠点を作ろうとWANを設立いたしました。
――オンラインサイト(wan.or.jp)を通した活動に力を注ぐ理由はなんですか?
紙メデイアで伝える情報伝達も大事ですが、オンラインを通す情報伝達は次第により大きな力が備わってきています。特に今までフェミニズムや女性運動と距離が遠かった人たちも、インターネットを通すと近づきやすいために、より多くの女性たちへ、私たちの声が伝えられるのではないかと思っています。一方、今までオンラインでは、反フェミニズム情報が目立っていたために、女性たちによる「歪曲されない」情報を発信しなければならないと考えました。
中略
――WANサイトに多様な情報があるので各コーナーを紹介してください。
WANサイトでは、全国で活動する女性グループと団体がオンライン登録をすることで、自身の活動内容と行事を紹介しています。日本の女性運動が一望できるし、これらの情報を多くの人々に知って貰えるようにしています。それだけでなく、女性たちの頼りになる弁護士やカウンセラー等を紹介する情報面は、難しい状況に置かれた女性たちの助けになるようにと考えています。
芸術情報、エッセイ、評論などよみものも楽しめます。いずれ、オンラインで自由に討論ができるようにしたり、ショッピング空間も開いていく計画です。
――WANが特に注目する問題がありますか?また今後の活動の方向を教えてください。
WANは、女性たちの活動をつないで、女性運動の存在を発展させることを目的にしています。
WAN自身が特別な中心課題があるわけではありませんが、だんだん深刻になってきている女性雇用不安状態の問題、女性の貧困問題は現在の重要な問題だと思います。
8月末には衆議院選挙があります。それで8月サイトで選挙関連の特集を進めています。
ジェンダー平等と進展を守る政治が発展するよう、有権者に選挙の参考になるような情報を提供する計画です。