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上野千鶴子「男おひとりさま道」をすすめてみると・2 「男おひとりさま」を考える会   田原晋

2010.06.22 Tue

<p> ある集まりでこの本を10分で紹介しろと言われたが、聞きたくない話をして自慢話と思われても仕方ないので、お連れ合いと一緒に聞こうという人が5組いたら、そういう話をしますと言った。中に夫婦で集まって旅やゴルフをしている人がいて、その会で1時間話すことになった。</p>
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<p>1)名札 各自お名前をカタカナで書いてもらった。奥さま、ご主人と呼びたくなかったためだ。</p>
<p>2)アンケート 別記のようなアンケートをしてもらった。<br />  NHK放送文化研究所の日本人の意識調査・男女のあり方などの質問を中心にまとめたもの。現代日本人の意識構造の第7版が出たところで、35年間にわたる意識の変化を見ることができる。自分の意識が、日本人全体の中でどこにあるか、つまり自分を客観的に眺めることができると思って実施したのだが、結局時間がなくなって、これについて話すことはできなかった。予想通り回答は年令を反映したもので面白かったが、残念。<!–more–>3)さて、本題に入ったのだが、皆さんご一緒に海外旅行をしているのでその話にした。まず、部屋はどう分けるのか? もちろん夫婦単位だった(違う分かれ方もあると思ったのだが)。</p>
<p>4)ではスーツケースは、全員が各自ひとつ。その中身は? 夫婦別か、内容別か。誰が用意するか?</p>
<p>5)では洗たくはどうするか? 家ならスイッチ1つだが、旅なら手洗いになる。</p>
<p> このような質問は女性陣を元気にする。それぞれがウンチクを語ってくださる。それも夫婦自立した先進的な事例が中心になる。たとえ2人分の荷物を用意し洗たくもすべてやっている例があったとしても、その方は黙ってしまう。あっという間に、予定の1時間は過ぎてしまった。</p>
<p> 結果、誰も勉強をしたとは思わなかったようだが、同じようにつきあっていたが、家族によって生活の方法はずいぶん違うものだと、ショックを受けた人がいる。一方では何の参考にもならなかったけれど、日頃やっていることをお喋りできて楽しかったわ、と思う人がいる。</p>
<p> こちらはお喋りを誘導しただけと思われてしまったが、自分の常識とは違う方法があることを知ること。それは生き方の反映であると理解すること。そういうことだけが、毎日の生活を変えていく力になるのではないかと思っている。</p>
<p>6)とはいえ、ここはゼミの結論を用意しておかねばならないと反省した。そこで、本の中でこちらが紹介した10か条をまとめると、以下の2つに分けられる。</p>
<p> ススムさん73歳の男おひとりさま10か条<br /> トイレはいつも腰掛ける        男とはこうだ、を裏切る<br /> 料理教室できちんと学ぼう       見知らぬ人と話をする<br /> お弁当をつくって出掛けよう      男とはこうだ、を裏切る<br /> ゆったり楽な格好はしない       男とはこうだ、を裏切る<br /> 買い物にはカゴを持って        見知らぬ人と話をする<br /> 見知らぬ人とお話しましょう      <br /> でも仕切ったらダメですよ       男とはこうだ、を裏切る<br /> 男性化粧品はもういいや        男とはこうだ、を裏切る<br /> 姿見を買う                男とはこうだ、を裏切る<br /> 花をいける                見知らぬ人と話をする</p>
<p> つまり、男はこう、女はこうだと思っていることから自由になろう、もう男でも女でもないのだから。見知らぬ人とお喋りをする習慣をつけること、コミュニケーションこそが大切なのだから。<br /> ということになる。</p>
<p> 今のところ、次の依頼がないのは残念なことだ。もうひとつ加えたい・誘われたら断らない。<br /></p>
<p>男おひとりさま道を考える・アンケート</p>
<p>最初に私は、男性です  女性です(○印を)</p>
<p>(質問ではありませんが)旅行時の体制(ちょっと考えておいてください)</p>
<p>・個人別にスーツケースを持たれる場合、中身はどう分けていますか?<br />   その分け方  お互いともに必要なものはどうしていますか?・洗面入浴道具・洗剤</p>
<p>・旅行中の家事の分担は、いつもの生活と同じですか? どちらの担当ですか?<br />   たとえば ・下着の洗たく  ・衣服の用意</p>
<p>*以下、自分のお考えに近いものを一つだけ選んで○印を入れてください<br /> 1、理想の家庭<br />   1・父親は一家の主人としての威厳をもち、母親は父親をもりたてて心から尽している<br />   2・父親も母親も、自分の仕事や趣味をもっていて、それぞれ熱心に打ち込んでいる<br />   3・父親は仕事に力を注ぎ、母親は任された家庭をしっかりと守っている<br />   4・父親はなにかと家庭のことに気を使い、母親も暖かい家庭づくりに専念している</p>
<p>2、父親のあり方<br />   1・みずから模範を示し、見習わせる<br />   2・より多くの人生を積んだ者として、忠告や助言を与える<br />   3・ひとりの同じ人間として、親しい仲間のようにつきあう<br />   4・子どもを信頼して、干渉しない</p>
<p>3、母親のあり方<br />   1・結婚したら、家庭を守ることに専念したほうがよい<br />   2・結婚しても子どもができるまでは、職業をもっていたほうがよい<br />   3・結婚しても子どもが生まれても、できるだけ職業をもち続けたほうがよい</p>
<p>4、老後の生き方(ひとつだけ選べない場合は、番号をつけていくつでも)<br />   1・子どもや孫といっしょに、なごやかに暮らす<br />   2・夫婦2人で、むつまじく暮らす<br />   3・自分の趣味をもち、のんびりと余生を送る<br />   4・多くの老人仲間と、にぎやかに過ごす<br />   5・若い人たちとつきあって、ふけこまないようにする<br />   6・できるだけ自分の仕事をもち続ける</p>
<p>5、定年後、家事の分担は変わった<br />   1・変わらない<br />   2・これまで以上に手伝うようになった<br />   3・ほぼ半々に担当するようになった</p>
<p>6、それはなぜですか?<br />   1・従来からそうであるから<br />   2・その方がうまくいくし、面倒でないし面倒でなさそうだから<br />   3・仕事をしないのだから<br />   4・その他 それは~</p>







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