エッセイ

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asukaの育児休業日記5・新しい世界

2011.08.10 Wed

 私の世界って、なんて狭かったんだろう!

 仕事を離れ、ものを考える時間ができて、つくづくそう思います。

 会社中心の日々

 育児休業前は1日のほとんどの時間を会社で過ごしていました。

 業務が多かったせいもありますが、むしろ好んでの長時間労働。「好きな仕事だからたくさん働かないと!」と勝手な使命感に燃え、「忙しいってことは充実しているのよね、フフフ!」なんて変な満足感を得ていました。

  休日に出掛ける気持ちの余裕もなく、せいぜい同僚と食事するくらい。社外の新しい人と深く交わることもなく、その結果「会社の人=世間一般」という認識でした。

 会議での発言や発表、資料作成等、仕事のやり方も会社の流儀に染まっていました。「先輩・上司のやり方は自分より正しいはず」と、自分でやり方を工夫せずに指示を鵜呑みにしたり、中身よりも「社内での通りやすさ」を重視してしまうこともあり。

 会社を中心とした狭い世界の中だけで過ごすことに、慣れきっていました。

 新しい世界

 休業中の今は、様々な世界と関わる機会があります。子ども、幼稚園、ご近所、学び、趣味、ボランティア・・・それぞれのコミュニティにそれぞれの色を持つ人たちがいて、考え方も物事の進め方も、ベースから全く異なります。

 世の中には宇宙に全く興味が無い人が結構いることもわかりました・・・(涙)。

 そういった場を通じて、様々な流儀や考え方を学んでいます。

 仕事のやり方シミュレーション

 現在、イベントやママ支援グループや英語のクラブなどでボランティアスタッフをしていますが、「どういうやり方が有効か」ということを常に意識するようにしています。これは、仕事のやり方のシミュレーションにもなっています。

 会社とは違い、どのコミュニティも年齢・性別・職歴を考慮する必要がないフラットな関係のため、意見を言い易い雰囲気です。積極的に発言することで、アイデアを発信し、自分の意見に対する率直な反応を感じとり、分析をするという一連の訓練ができます。特に、それぞれメンバーの分野が異なるので本当に様々な物の見方を知ることができます。

 グループが小規模なので、実行レベルの細かい部分を把握でき、かつ組織全体を見渡しどこが足りていないかを見つける訓練もできます。

 発言一つとっても、上下関係も利害関係もないボランティアだからこそ、どのように言えば相手のモチベーションをアップできるか、そして他の人の発言に対して自分がどのように感じるかについて素直に向き合えて、より有効な言葉の使い方を模索できます。

 人間関係のシミュレーション

 また子育てを通じて、人間関係のシミュレーションもしています。

 子どもがいけないことをした時、怒りにまかせて声を荒げて注意すると頑なに拒まれてお互いヒートアップしてしまうのに、冷静にやさしく指摘するとびっくりするほどあっさり受け入れてくれたりします。大人だと「カチン」と来ても表面上笑顔は崩しませんが、子どもって自分の感情に素直だから感じた気持ちをまっすぐに返してくれるんです。

 素直な子どもは「ありがとう」「ごめんなさい」とすぐに言うことの大切さも、意地っぱりな私に教えてくれます。

 家庭だって、仕事だって、所詮は人対人。「私と仕事相手」の関係を「私と子ども」でシミュレーションするように、どういう言い方をすると提案がスムーズに通り、どういう言い方をすると怒りと反発を生むのか、人間関係をシンプルなパターンで学び直しています。

 頭ではわかっていても幼稚園児相手に本気のケンカになってしまうこともありますが!

 脇目もふらず vs 新しい世界?

 その世界にどっぷりとつかっているときは、物事を客観的に捉えるのは難しい。脇目もふらずに一生懸命仕事に取り組んでいた過去の自分は否定したくありません。でも「忙しい」ことを言い訳にせず、自分の世界を広げていく努力は必要だったと思います。そうしないと本当は「特殊」なことも、「常識」と感じるようになってしまうから。

 子育てで仕事を休むことが、自分のキャリアにとって遠回りに思えたこともあります。でも、このタイミングで新しい世界に触れるチャンスが得られたことを、とても感謝しています。

 宇宙マメ知識

 日本時間7月21日に最後のスペースシャトル「アトランティス」が帰還しました。

 NASAはこれまで、シャトルの打ち上げや国際宇宙ステーション(ISS)への長期滞在の度に、各ミッションのポスターを制作してきました。

 日本人宇宙飛行士に関したものを挙げてみます。

現在ISSに長期滞在中の古川宇宙飛行士(Exp29) (C:JAXA/NASA)

昨年、シャトルで飛んだ山崎宇宙飛行士(STS-131) (C:NASA)

2009年3月から長期滞在した若田宇宙飛行士(STS-119) (C:NASA)

2008年5月の星出宇宙飛行士(STS-124) (C:NASA)

 かっこいいですね!
 ・・・何かに似てませんか?

 そう、映画ポスターです。

 元ネタは、古川飛行士が「トロン レガシー」、山崎飛行士が「アルマゲドン」、若田飛行士が「インディ・ジョーンズ」、星出飛行士が「ハリーポッター」。
 その他にもインパクトが強いのは、マトリクス(Exp 16)、スタートレック(Exp 21)、アビーロード(Exp 26)、などなど。

 ご興味ある方は以下のサイトを覗いてみてください。

http://sfa.nasa.gov/products.cfm

  こんなお茶目なところもあるNASA。シャトル引退は寂しいけれど、次の宇宙計画も楽しみです!

カテゴリー:asukaの育児休業日記

タグ:子育て・教育 / 働く女性 / 育児休業