エッセイ

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パソコン事始・・・60の手習い(12)  無線LANの話   パソ子

2012.02.25 Sat

 いきなりですが、私は結構ビンボーです。何年か前に病気をして退職してから、今は少しの仕事とボランティアをしている日々ですので、収入が少なく、僅かばかりの貯金をくずして暮らしています。貯金がなくなった時が人生の終わる時だなぁ、と、実感的に思っています。ある少し年上の女性が言いました。「みんな年金が少ないから、もう死ぬしかないのよ」と。

 確かに、私のまわりの友人達を見ていると、シングルで、フリーランスか、パートか、ずっと有期雇用の非常勤で働いてきた女性が多いので、多くは、「年金は10万円もない」というように嘆きます。これでどうやって生きていけるのか、結局、私と同じように僅かばかりの貯金をくずして暮らすしかないのだと思うのですが、「貯金が終わったら、私の人生も終わる」と、同じようなことを言っています。ここ数年、私と同世代の知人、友人達が、毎年のように亡くなっているのですが、シングルで不安定な職に就いて口を糊する暮らしというのは、やはりストレスフルなのでしょうか。寿命を縮めているような気がします。

 なんと、いきなり暗い話になってしまいました。いえいえ、こんな嘆き節から始めるつもりではなく、私がビンボー生活を乗り切るために、自分の生活の事業仕分けをやろうとしている、という話です。やりくり下手の私は、あれこれ減らそうとして、結果的に出費が増えたりしていたのですが、今度は本気です。

 で、仕分けするのは、通信費です。私の通信のあり方を見直します。

 私は、実はとても筆無精で、手紙、ハガキの類が苦手なのです。これしか手段のない時代は、結構筆まめだったのですが、Eメールという手段が流通し始めたとき、これは私のためにあるのではないかと思うほどにハマりました。

 まだ「パソコン通信」と呼んでいた頃のことです。私は、asahi-netの会員でしたが、友人はnifty-serveに入っていまして、互いに通信はできないのでした。メールは同じサービスの会員登録をした者同士でしかやり取りができず、仕事相手には入力したデータをそのままFAX送信していたことを覚えています。PCに入力して作成した文書を、そのままFAX送信する、という選択肢がありまして、メールが送れない相手にはそうしていました。しかし、後で、私が送ったFAXを見せて貰うと、文字も小さく、レイアウトも強調文字も反映されていなくてとてもそのまま使えるものではなく、結局、受け取った相手がそれを入力し直していたようでした。

 郵送するのを面倒くさがった私が、相手に余分な手間をかけさせていたのでした(汗)。当時は、従来の郵便をsnail mail と呼んでいましたが、最近は言わなくなりましたね。

 懐古趣味で恐縮ですが、また一つ思い出したことを、、、。昔、「女の本のデータベース」というサイトを作っている人がいまして、私も友人達と一緒にちょっと協力させていただいていました。女性たちに、女性が書いたお気に入りの本を一冊紹介してもらうのですが、実はその紹介者である女性たちも紹介していこう、という趣向です。だから、本の紹介と同時に紹介者のプロフィール、写真もしくは似顔絵、なども掲載していました。その本のどういうところがよいのか、を述べて貰うことで自ずと紹介者の考え方も見えてくる、という人材データベースでもあったのでした。その紹介者を探すのは、協力しているみんなの人脈、口コミだけなのですが、その割には、ずいぶん、いろいろな立場の人のプロフィールと紹介本のデータが集まりました。その紹介者に本についてと自分について記入してもらう用紙が作られまして、非公開の情報も一応書いてもらうことになっていたのですが、そこに「アドレス」という欄がありました。サイトを作っていた人は、もちろんメールアドレスを書いてもらうつもりで作成した欄なのですが、そこに郵便番号と○○県△△市・・・と、住所を書いてくる人の多いこと多いこと、、、。あまりにもそちらが多数派だったので、一度、「これって、住所を書いてもらう欄だった?」と、作成者に確認しましたら、「いえ、メールアドレスの欄なのですが、、、」と苦笑されていました。その頃、メールアドレスを持っている人は、ほんとに少数派だったのでした。

 隔世の感がありますね。

 さて、今の私の通信状況は多くの私のまわりの友人たちと同じように、インターネットなしでは何も仕事が出来ないくらい生活に欠かせないものになり、連絡は専らメールです。

高速モバイル端末です。

 私は、某プロバイダーのフレッツ光マンションタイプというプランに入っています。そして、それ以外に、ノートパソコンを持ち歩くときは外でも接続できるようにイーモバイルの高速モバイル端末を使ってきました。これは、USBで接続するタイプなのですが、2年間使った後、「更新時期がやってきたがどうしますか?」とプロバイダーからお尋ねがきました。これまで使わない月は0円だったのが、更新後は使わなくても700円強の基本使用料がかかるようになるとのことでした。ここで、う~んと考え込みました。とにかく、通信費を少しでも安くおさえたい。出来ればこの機会に、通信費を減らしたい。

パソコンのUSBに差し込んで使います

 (写真はどれもクリックすると大きくなります)

 以前、書きましたようにiPadを子どもたちにプレゼントしてもらったので、これも接続したいのですが、iPadにはUSB端子がないので、イーモバイルの端末は使えなかったのでした。既にノートパソコン用にイーモバイルのUSB端末を契約していますので、それ以上お金を使わないで接続する方法を考えてきました。もらったiPadは、ソフトバンク2年契約というプランに入っているのですが、これは、特定の無線LANが設置されているところでのみ接続が可能です。それで、使える電波が飛んでいるところを探し歩きます。マクドナルドやスタバは公衆無線LANサービスがあり、Wi-Fiスポットと呼んでいます。それらの店では、iPadでインターネットができます。

右端の寝ているのがFONのルータです。

後、娘がFONのルータをくれたので(彼女が買ったものです)、それを我が家に設置しました。FONは、ルータを最初に購入して設定すると、後は月額費用などはかかりません。ルータの費用は5000円くらい(?)で、それだけ最初に出費すれば、その後は無料でずっと使えるので、これは良い方法だと思います。が、FONの電波をキャッチできるところがまだそんなに多くないので、それが難点です。でも、FONは、我が家に設置してからは、ちょっと離れた部屋でもアンテナはしゃっきり立っていて、優れものです。我が家では、有線LANしかなかったので、無線LANで接続できるようになったのは有り難いです。しかし、後から気づいたのですが、ソフトバンクの二年プランに入っていると、外でFONの電波も受けられるようです。外でFONを使うだけなら、FONの電波が飛んでいる所でネット環境を味わうこともできたので、節約と言いながら、二重に契約しちゃった気がしないでもありません。FONに入っていない友人に言わせるとFONが使える場所が結構多いそうなのです。でも、自分が使えない公衆無線LANは、なんか妙に多いようにも感じます。だって、私はそんなに接続できる快感を味わったことがなかったのですから。でも、家にFONの無線LANを設置したのは、思いがけず快適な結果をもたらしました。私が今寝室に使っているのは、PCやルータを置いている部屋とは、押し入れを隔てた離れた部屋なのですが、そこにiPadを持ち込んでも、FONの電波で快適にネットができます。これはうれしいですね。毎夜、iPadで遊びながら寝る癖がついてしまいました。

これがモジュラープラグです。

それから、最近は有線LANの電波を無線に変える簡便なルータがそれほど高くない金額で売られていますので、私の友人は私の家に来ると、私の家の有線LANのモジュラープラグを自分が持参した無線LANルータに差し込んで自分のiPadで自在にインターネットなどをしています。

7cm×6.5cmくらいのサイズ

 その便利さがいいなと思っていまして、実は私も欲しくなって、買っちゃいました。(ビンボーじゃないのか! とつっこまないでくださいね。ビンボー人のくせについ買ってしまう価格ラインがあって、それに適合しちゃう金額だったのです。)3000円ほどでした。後1000円高かったら、買ってないかも、です。で、家でノートパソコンに電波を飛ばそうとして、いくらやってもうまくいかず、そのツールで私を羨ましがらせた友人に電話をして相談しました。結局、あれこれ電話で話しながらいじっているうちに、リセットボタンを押しましたら、すぐに機能し始めました。これで、モジュラープラグをこのルータのインターネットポートに差し込めば、無線LANでインターネットができるということがわかったのですが、そこで、はたと考え込んでしまいました。

  私の家にはFONが既にあって、問題なく、無線で隣の部屋でもパソコンを使えるので、これは何に使うのだろう? と。それで、思い出しました。これは、テレビやwiiなどを無線化するコンバーターに使えると書いてあったので、アマゾンで飛びついて買ってしまったものでした。

 でも、初動でなかなかうまくいかなかったので、こちらの方は別の機会にお伝えします。IT系はさくさくいくと、実に機嫌の良くなるものなのですが、手こずるとやたらストレスがたまります。疲れてしまいました。ふぅ~。

艶が美しいほれぼれするブラックです。

 さて、ではそのiPadを持ち歩いて外でも接続する、という目的なのですが、Pocket Wi-Fiを利用すると、これまでのようにUSBを差し込んでノートパソコンで利用することも、USB接続をしないで無線LANでiPadの接続をすることも可能になる、ということがわかりました。それで、新たにPocket Wi-Fiに切り替えることにしました。これは、便利です。念願だったiPad接続が、これを一緒に持ち歩くことで、どこでも可能になりました。もう、スタバやマクドを探し歩いてストレスを溜めることなく、iPadが使えるので、幸せです。無線LANで接続しますから充電が要りますが、ノートパソコンの時にはUSBで接続するようにしています。すると、バスパワーと言いまして、パソコンから電力が供給されるので、少しバッテリーが長持ちします。

ノートパソコンで使う時はUSB接続します。

 Wi-Fi(=Wireless Fidelity ワイファイと読みます)は、無線LANの規格のことです。もう少し詳しく言うと、無線LAN機器が、IEEE 802.11シリーズに準拠していることを示すブランド名です。IEEE 802.11は、 IEEE(アイトリプルイー。Institute of Electrical and Electronic Engineers 米国電気電子学会)が定めた標準規格で、IEEE802.11aは屋内用の無線で5GHz(ギガヘルツ)帯の電波を利用していますが、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11nは、いずれも2.4GHz帯の電波を利用しています。2.4GHzの電波は、免許が不要で、誰でも使えるため、非常に混雑している周波数帯だそうです。電子レンジなども2.4GHz帯を使用しているため、無線LANに影響を及ぼすことがあるようです。

  私がPocket Wi-Fiを申し込むとき、一瞬、迷ったのは、同じプロバイダーが売り出しているWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)とどちらにしようかということでした。 WiMAXは、カフェや駅など屋内で使う無線LANとは異なり、一台のアンテナで広いエリアをカバーしていて最長50キロメートルの範囲で無線がつながるそうです。でも、Pocket WiFiも持ち歩くのですから、移動しながらでも使えます。すると、後はどのくらいの地域をカバーしているか、ということになります。

 プロバイダーが出している商品の価格や性能などの説明はほとんど同じで、どちらがよいのかさっぱりわからず、「どう違うんですか?」と尋ねましたら、主にどこでモバイルを使うか、と尋ねられ、地域名を答えましたら、WiMAXはその地域では使えないと判明し、それなら、とWi-Fiに決めたのでした。WiMAXは、まだ基地局がカバー出来ていない地域がある、ということですね。

 それに比べると、カバー率の非常に高い3Gという規格があります。これは、第3世代の携帯電話と言われていまして、やはりプロバイダーが新しく売り出していました。Wi-FiやWiMAXに比べて低価格です。しかしこれは速度が下り14Mbpsで、下り42MbpsのWi-Fiに比べると気になる遅さです。

  通信速度は、私が購入したPocket Wi-Fi は、下り最大42Mbpsで高速です。Mbps(=megabit per second)は、1秒間に100万ビットのデータを送れることを表します。もっとわかりやすく言うと、1秒間に日本語を約6万5千文字送ることができるんだそうです。目が回る、どころか目が回り過ぎて気絶するしかないような高速です。想像不可能です。ちなみに、家でデスクトップに接続しているフレッツ光は、100Mbpsです。フレッツ光ネクストというものになりますと、下り200Mbpsだそうです。上り下りというのは、上りがアップロード、下りがダウンロードのことです。もちろん、機器の設置状況やその他の環境によって、実際の速度は違うでしょうけれど、一応、最大速度はそれくらい出ますよ、ということです。WiMAXの下りの最大速度は40Mbps ですが、上りが15.4Mbpsとなっていて、上り最大5.8MbpsのWi-Fiよりもかなり高速です。

 私は、iPadの接続がまだすいすいいかなかった頃から、iPadにプリインストールされているiPodに好きな音楽を入れて移動しながら聴いていました。これは、接続していなくても、iPad本体に保存されているので可能です。ですが、iPadは大きいのでmp3プレイヤーみたいにポケットに入れて歩くわけにいかず、鞄に入れて歩きますが、そうするとそこから伸ばしたイヤホンのケーブルにもたついていました。で、Bluetoothのヘッドホンを手に入れました。今は、iPadから電波を飛ばしながら音楽を聴いています。これは快適です。鞄のジッパーを閉めても、中で鳴っているiPadに入れた音楽を楽しめます。

 そう言えば、私はお風呂に入るときや寝室など、テレビのない部屋でもテレビを見たいことがあって、専用の小型テレビを置いて、反対側の部屋にある大きい方のテレビから電波を飛ばして見ています。考えてみれば、ずいぶん電波を飛ばして暮らしているのでした。機会があったら、また、そのお話もしたいと思います。

 あ、皆さんがお気づきの通り、事業仕分けは失敗に終わっています。意気込みはよかったんですけどね、あっけなく元の木阿弥です。でも、また挑戦する予定です。

カテゴリー:パソコン事始

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