エッセイ

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パソコン事始・・・60の手習い(14) PHSの話(後)   パソ子

2012.04.25 Wed

 ちょっとまた、ピッチな暮らしの話の続きです。

 父の捜索に活躍した「いまどこ」サービスは終わってしまいました。今のところ、私は特にこういったサービスを必要としていないのでわかりませんが、携帯のGPS機能の精度も相当高い、ということを聞くので、もし何かで必要となったら今度は携帯を使うことになるのでしょう。今度って、方向音痴の自分のため、というのが一番可能性がありそうですが(苦笑)。

 今ではPHSを扱っているのはウィルコム一社だけです。それも2010年に経営破綻して、ソフトバンクの子会社になってしまいました。この先、PHSはどうなってしまうのだろうと心配です。電波の出力が弱いので病院でも使えると言われていまして、PHS端末を受付呼び出し用に貸し出す病院もあります。利点もたくさんあったのですから、もっとがんばってほしいなと思います。

キーボードがついています。今は扱われていません。

 最近新しくしたPHS端末は、とてもシンプルな電話機です。それまでキーボードのついた重いものを持っていて、OSもwindows搭載でしたのでミニPCのように使おうと思っていたのですが、インターネットへの接続が遅いので、あまり多機能のメリットがなかったのです。写真は、このあいだまで使っていた機種。その一つ前のは何故だったか持った期間が短く(多分、何かのキャンペーンで新機種が超お得で入手できたのだと思う)、あまり使っていない状態だったので、同じ機種を持っていて不調を訴えていた友達にあげました。この機種は、SIMカードを入れ替えれば使えるので、便利です。

 そう言えば、携帯電話がSIMカード方式になったのは、そんなに古い話ではないようですね。私は、古いPHSの時代に機種変更すると、お店の人が契約情報を新しい電話機に登録していた記憶が強く、機種変更すれば、もう古い電話機は使えない、というふうに長い間思いこんでいました。もう何年も前ですが、不要になった携帯電話を使いまわす話が友人間でなされていて、「え、そんなことが出来るの?」とびっくりして尋ねましたら、ある人から、「携帯とはそういうものよっ」と、そんなことも知らないのかと言わんばかりに叱られてしまいました。そんなに怒らなくても、、、と、しょげながら、そう言えば私の携帯にもSIMカードという物が入っていたな、と思い出しました。そうか、あれを入れ替えれば、別の携帯でも使えるんだと、その時に初めて知りました。ただし、会社が違えば、使えないのですが、、、。(最近は、会社が違っても使えるようにする動きがあるそうですが、どうなのでしょう?)私はまだ、携帯電話に慣れていない頃だったので、SIMカードの存在は認識していたのですが、何をするものか知らなかったのでした。SIMは、Subscriber  Identity  Module の略で、小さなICチップです。ここに契約者情報が書き込まれていて、電話機を替えても、SIMカードを差し込めばそのまま使えるのですね。海外では、早くからこの方式が一般化していたそうです。

SOCIUSという機種。とっても軽量で、シンプルです。

 ただし、最近機種変更したPHSは、とてもシンプルな造りで、SIM方式ではないようです。思い切り軽量で、音声通話とメール以外に使えない、というシンプルタイプです。それを選んだ理由はもう一つ、ブルートゥースが使える、というキャッチコピーがあって、実はそれがやけに魅力的だったことがあります。しかし、まぁ、これが間違いでした。トホホです。

 前々回ご紹介したカチューシャ型のブルートゥースのヘッドセットがありましたね。これを電話でも使ってみたいと思っていたのです。ブルートゥースもWifiと同じ周波数帯域にあります。だから、干渉しあって電波が飛びにくいのではないかと心配したのですが、今のところiPadで音楽を聴く時、何の不具合も感じずに使えています。このブルートゥースのヘッドセットで、手がふさがっていても電話で話が出来るのは便利だと思ったのです。

 このPHSで、ハンズフリーで通話する日が来ると、信じ切ってあれこれ設定をやっていました。が、今ひとつ、よくわからない。でも、信じている、というのはこわいもので、自分の間違いには気づかないのです。ある日、ヨドバシカメラに行った時に、PHS売り場のお兄さんに尋ねました。私が持っている物と同じ物が並んでいる売り場で、「これで、ブルートゥースの設定ができないんですよ」と、このヘッドセットを出して見せて。すると、お兄さんが、即答してくれました。「申し訳ございません。こちらの商品でブルートゥースを使うことはできません。実は、この電話機自体がブルートゥース機能を持っていまして、他にブルートゥース対応の携帯電話をお持ちでしたら、その携帯の送受信ができて、この電話器一台で携帯もPHSも使えるというものでございます。」

 つまり、私がブルートゥース対応の携帯電話機を持っていなければ、意味がない、ということだったのです。私の携帯は、ブルートゥース対応ではない機種なので、だからこそ、このPHSを選んだのにぃ~。PHS自体がブルートゥースだったなんて、、、。

 ネット上をうろうろしていたら、私と同じ誤解をしている人が、何人もいました。「SOCIUSで、ブルートゥースのヘッドセットが使えないのですが、なぜでしょう?」と、質問がいくつも。ヨドバシカメラのお兄さんも、何度か同じ質問を受けたのかしら?

 これって、携帯におもねっているだけじゃないか、やっぱりソフトバンクの傘下に入ったために、携帯寄りの商品を開発したんだ、、、とがっくりきて家に帰ったのでした。最近のPHS電話機は、音も悪いし、電波も切れやすいし、劣化しているような気がします。PHSラブの私は、行く末を心配しています。

  例のカチューシャは機嫌良く使っていまして、先日、駅で娘と待ち合わせしたとき、iPadをいじりながらカチューシャ・ヘッドセットで音楽を聴いていましたら、現れた娘が「サイバーママ」と呼ぼうか、「電脳母さん」と呼ぼうか、と笑っていました。

 我が家で大活躍している電波製品がもう一つあります。

お風呂で見られる小さなテレビです。

今、話題の人が映っています。

次回、もう少し、この電波な暮らしのお話です。

(うぅ~、節電します~。)

カテゴリー:パソコン事始

タグ:インターネット / パソコン