アートの窓

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市川 曜子(画家・版画家)〜それぞれの物語を感じてくれるなら嬉しいと思う〜

2009.06.28 Sun


写真左から:《The End and the Beginning》2002年、《犬と秋刀魚》1993年、《不思議の町》1995年

※メッセージ、は『続きを読む』をクリック!してください。本の仕事をする時、普段のようにただの読み手としてそれを読んでいる時よりも、物語の世界に深く降りているように思う。そうしながらその中に浸り切って埋もれないように、かといって覚めすぎないように気をつけながら進んでいく。それはもしかしたら翻訳の作業に近い物なのかも知れない。
言葉との出会いは普段の私の制作においても重要だ。言葉が自分の中にある感覚を呼び覚まし引き出してくれることが多いので。けれど、でき上がった作品を文章化するのはとても苦手だ。そこには既に自分でもはっきりしない色々なものが織り込まれてしまっているから。
作品を観てくれた人が、それぞれの物語を感じてくれるなら嬉しいと思う。

市川 曜子
いちかわ ようこ


油彩画、銅版画、和紙を用いた作品を制作、発表しているアーティスト。
1984年、東京造形大学美術学科絵画専攻卒業

■活動歴
個 展
1984 (Gアートギャラリー/銀座)
1985 (西瓜糖/阿佐谷)
1986 (淡路町画廊/神田)
1989 (Gアートギャラリー/銀座)
1992 「夢の中での日常」 (淡路町画廊/神田・淡路町)
1994 「焼かれた魚」挿画展 (レモン画翠/御茶の水)
1996 「猫町」挿画展 (お茶の水画廊/神田・淡路町)
1997 「癒すもの・癒される夢」 (お茶の水画廊/神田・淡路町)
1998  銅版画挿画展 (ギャラリー梵天/下関)
1999 (お茶の水画廊 /神田・淡路町)
2001 (ギャラリーヒルゲート/京都)
2002 (お茶の水画廊/神田・淡路町)
2003 銅版画展「かぜのアパート」挿画展 (ピガ画廊/南青山)
2004 (お茶の水画廊/神田・淡路町)
2005 (ピガ画廊/南青山)
2005 (調布画廊)
2007 (お茶の水画廊/神田・淡路町)
2009 銅版画展 (ギャラリーヒルゲート/京都)

絵本・挿画
1993 小熊秀雄著「焼かれた魚」(透土社/パロル社[2006])
1995 「文学界(文芸春秋)」挿画
1995 萩原朔太郎著「猫町」(透土社)
2002 アジアエコー内カット(JAA)
2003 こやま峰子詩集「かぜのアパート」(朔北社)
沢木耕太郎エッセイ挿画(「生活ホットモーニング」日本放送出版協会)
2004 木坂椋著「ねえツチブタくん」(朔北社)
2005 アーサー・ビナード詩の挿画(「少年文芸」新風舎)
2006 佐野眞一エッセイの挿画(「猫びより」日本出版社)
2008 桜井信夫著「なげいたコオロギ―古代歌謡変奏」(編書房)
2009 マーガレット・リード・マクドナルド著「5分間で語れるお話」(編書房)
2008から現在 大木あまりエッセイ「あまり日和」の挿画連載中(共同通信社配信全国地方紙)

装画・デザイン
1995 ハイデガーとサルトルと詩人たち」装画(NHKブックス・NHK出版)
1998 「Dear Friend」CDジャケットイラスト/デザイン
1998 「Magic Flute Tango」CDジャケットイラスト/デザイン
2003 「戦後名編集者列伝」装画(編書房)
2008 「空からきた魚」扉絵(集英社文庫)

■HP 窯猫通信
http://www.ne.jp/asahi/art/kamaneko-tushin/

カテゴリー:ギャラリー / 市川 曜子(画家・版画家)