エッセイ

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【視点論点】「ぷに子」が“かわいい”?

2013.07.28 Sun

少し古い話になりますが、5月23日発売の女性雑誌Cancam(小学館)で「この夏“ぷに子”がかわいい理由」という特集が設けられ、いわゆるぽっちゃりした女性の持つ、(男性から見た)魅力が伝えられているそうです。また、マーケティングの関係も大きいとは思いますが、太目の女性を対象としたファッションにも最近注目が集まっているそうです。

実際に「ぷに子」ブームがきているのかどうかは別として(ただのデブだというバッシングの声も多数あるようで…)、こういった現象がメディアにおいて生じていることは、ジェンダーの観点からはどうなのでしょう?

太目の女性は性的価値が劣るとされ、女性の美から排除されてきたことを考えれば、彼女らがファッションや恋愛を主体的に楽しめるようになるなど、多様な外見の女性の価値が認められ社会に受け入れられる時代として肯定的な評価が可能ともいえるかもしれません。

しかし逆に、(男性から見た性的価値、を強調する場合なおさらですが)、ある種のジェンダー規範の強化につながるという見方も可能ではないでしょうか。

例えば、太っていること、または年齢を重ねていることなどで、いわゆる女性的価値で評価される舞台から降りられることで、楽な人生をおくることができている女性も少なくないのではないでしょうか。太った女性に「癒し」などの従来の女性的価値(一種のケア的価値?)を、年配の女性に「アンチエイジング」「美魔女」など、従来の女性的な美の魅力を求める社会とは、どんな場面においても、女性が人ではなく、女性の規範の下でしか生きられない窮屈な社会でもあるともいるかもしれません。

(加えて、美の基準の多様化は同時に、男性にも美的であること、性的魅力を持つことをより強制する社会につながるとも考えられます)。

さて、おそらく様々な見方が可能な、この、「太っている」女性の魅力に関する、いろいろ。

皆様はどう感じられるでしょうか?

(まあ、どうでもいいっちゃーどうでもいいですが・・・)

◆参考記事◆

CanCam特集で話題の「ぷに子」 男の目から見てどうなのか?【NEWS ポストセブン】

太め女子に熱視線 「ぷに子」雑誌、アパレル人気 「無理せず前向き」に転換?【毎日新聞】

『ぷに子の大逆襲、始まる!』 【小学館Cancamファンクラブ】

カテゴリー:ちょっとしたニュース

タグ:ファッション / メディア / マスコミ