大飯・高浜原発運転差止仮処分裁判:第1回審尋のご報告
2015.02.02 Mon
12月5日に急遽、福井地裁へ仮処分請求を出した裁判は、1月28日(水)午後3時より第1回目の審尋がありました。
裁判は、申し立て債権者6名と代理人弁護士(反原発弁護士トップ3の井戸弁護士・河合弁護士・海渡弁護士をはじめ9名の代理人弁護士の陣容でした。対し債務者の関西電力側は、会社の浮沈となる裁判にも関わらず、弁護士7名と、裁判官から質問を受けても即答のできない何名かの社員でした。
裁判官は関電に 「基準地震動を、370ガルから、500ガルに上げ、次に700ガルに上げたが、その為にどのような工事をしたのか、それを何時したのか、してない工事はあるのか」と尋ねましたが、関電側は、もちろん即答できるはずがなく「後で書面で出す」としました。その他「例えばエレベーターで12人乗りを16人乗りに変えるとき抜本的な工事なしで安全が確保できるのか」「クリフエッジ(これ以上の衝撃が加わると壊れる限界数値)は工事をしても変わらないのはどうしてか」「福島事故では重要免震棟があったのであの程度の事故に抑えられたが大飯・高浜ではどのようになっているのか」「使用済みプールの耐震性や強度はどのように改良されたのか」などの質問もありました。これらの質問にも、関電側は即答はできません。裁判官は「書面で2月中に出すよう」に言いましたが、関電は「努力します」と返答。それに対し裁判官は「遅くても3月4日には出すように」と言い渡しました。
次の審尋の日は、奇しくも、3月11日に決まりました。
そして裁判官から 「5月20日は開けておくように」との指示がありました。(あの嬉しい判決は5月21日です!)
記者会見は弁護士会館で行われ、河合弁護士は経過報告。申立人の今大地晴美氏は「ヨウ素剤の事前配布、30k圏内の避難訓練などは 原発は安全でないことを証明している。日本中が注目をしている裁判です」などを述べました。
YouTubeでupされています。
“大飯高浜差し止め仮処分訴訟の歴史的意義”
“大飯・高浜運転差止仮処分第1回審尋記者会見 ”
次は3月11日です。これからも支援よろしくお願いいたします。
カテゴリー:脱原発に向けた動き
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