2011.05.01 Sun
九州で活躍する彫刻家、知足美加子さん(九州大学芸術工学研究院教員)たちが中心となって、被災地の妊婦さんに野菜を届けるプロジェクトを始められました。それは、購入した野菜の一部を寄付する仕組みで、日常のなかに支援を組み入れ、持続できるやり方を考えられたものです。
自分の作品のなかで、環境、しょう害、からだ、いのち、地域、国家暴力などを考えてこられた知足さんは、3.11以降、すぐに支援のプロジェクトを考え、仲間たちと実行されました。どのようにして、被災地の妊婦さんに野菜を届けるのか? 主催者のHPから、その呼びかけをご紹介します。
■被災地の妊婦さんに野菜を届けるプロジェクトHP ↓
http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~tomotari/fukuoka.elf.html
■知足美加子(ともたり・みかこ)さんのHP ↓
http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~tomotari/frame.html
■■■ ご紹介ください! ■■■■■
今、アーティストは、あちこちで、被災者を支援し、原発と震災を問い直すプロジェクトを開始しています。みなさんも、ぜひ、情報や原稿をお寄せください。
(北原恵)
ーーーーーーーーー主催者のHPよりーーーーーーーーー
【趣旨】
妊娠した女性の心と身体はとてもデリケートです。被災地の妊婦さんに「安心」を届けませんか?ボランティア団体「福岡エルフの木」は、私たちが買った野菜の一部を、福島の妊婦さんに寄付するプロジェクトを行います。生活の日常的行為を、大きな力へとつなげる支援のあり方を提案します。
【背景】
妊婦が被曝すると妊娠初期で死産、中期で奇形児出産の可能性、後期で発達障害の可能性が高まるというデータがあります。被災地の助産師によると、放射性物質の食物への影響を心配する妊婦も増えているとのことです。特に、葉物野菜の欠乏が、妊婦と胎児の栄養状態に影響を与えつつあります。
福島の農家の方々が手塩にかけた野菜を買い支えるのも私たちの重要な支援です。しかし妊婦や授乳中の女性に対しては、心理的に安心感を与える「九州産」の野菜を届けたい、と私たちは考えています。
【実施方法】
糸島市にある厳選野菜の直売所・伊都安蔵里(いとあぐり)(糸島市川付882,tel:092-322-2222)が野菜寄付箱の設置・発送まで協力してくださる運びとなりました。本当に感謝しております。
伊都安蔵里で100円、500円、1000円の野菜寄付カードを購入していただき、レジ横の寄付箱に入れてください。集まったカード分の金額を、野菜購入と送料にあてます。
レジ横にメッセージ用紙を用意し、野菜発送の箱に同封する予定です。
発送先は、福島県いわき市の助産師のコミュニティ団体、NPO 法人「コミューン」。寄付野菜を福島県いわき市の妊婦さんに配布する作業を引き受けていただきます。
http://cw-jyosanshi.com/cms/
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■その後の実施状況
その後、5月9日に野菜が現地に届き、順調にプロジェクトが進んでいるとのお知らせを知足さんからいただきました。
送られた野菜は、ほうれん草、ふだんそう、サニーレタス、グリンリーフ、ロメインレタス、ピーマン、じゃがいも、玉ねぎ、人参、ブロッコリー。鮮度は良好だったとのことです。
カテゴリー:アートトピックス