2013.06.08 Sat
【 第15回上野ゼミ 6月30日(日)開催 】
テーマ「多様な家族-3つのフィールドからの報告」
会場 :武蔵野タワーズ集会室 14:00~17:00
懇親会:武蔵野タワーズ ラウンジ 17:00~20:00
① 藤めぐみ(RFC代表 http://rainbowfostercare.jimdo.com/ )
テーマ:「LGBTと子育て~里親制度を中心に~」
概要 :
「LGBTと里親制度を考える」というテーマで活動しているRFCから、LGBTが実親として子育てをしているケースの実情や、養親・里親の子育ての可能性について報告します。
また、LGBTステップファミリー当事者で当事者家族を中心にした会「にじいろかぞく」管理人のオノさんからLGBTの子育てについて語っていただきます。
② 久保響子 (東京女子大学大学院文学研究科社会学専攻 修士課程修了)
テーマ:「セクシュアルマイノリティと家族 -レズビアン・カップルの親実践にみる可能性と困難」
概 要:
本研究の目的は、レズビアン・カップルにおける親実践の可能性と困難を明らかにすることである。レズビアン・カップルによって形成される家族が、「親であること」「親になること」といった親実践に何を問いかけることができるのだろうか。
本研究は、旧来の定位家族や生殖家族という家族類型を否定するのでもなく、またレズビアン・カップルの様々な家族実践を否定するのでもない。選択の自由を保障し、また多様な家族が共生を可能にするような家族像の中に、親実践を位置づけようとするものである。彼女たちが、既存の家族概念や親実践と向かいあい、様々な困難に直面しながら、折り合いを付けている様子を観察し、そこに発見される親実践の新しい可能性を考察することを本研究は目指す。
③ 片倉佐和子 (上智大学大学院博士前期課程在籍(社会福祉学) スクールソーシャルワーカー)
テーマ:「支援と介入の間 -スクールソーシャルワーク実践からみる家族介入の可能性」
概要:
2008年度に始まる「スクールソーシャルワーカー活用事業」(文部科学省)により、これまで「福祉」の対象にならなかった子どもたちについても、必要に応じた福祉的支援が提供されるようになった。しかし、スクールソーシャルワークを通して見えてきたものは、支援が必要と思われながらも「私的領域」という聖域ゆえに、人権を侵害され続ける子どもたちの姿であった。子どもの人権を養護し、彼らのウェル・ビーイングを実現するためには、「支援」から「介入」へと転換する必要があるのではないだろうか。
本報告を通して、今後の家族介入の可能性について検討してみたい。
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