2015.08.25 Tue
■WAN上野ゼミ書評セッション:『ドメスティック・バイオレンスと民間シェルター ――被害当事者支援の構築と展開』
■著者:小川真理子(お茶の水女子大学基幹研究院リサーチフェロー、神奈川大学ほか非常勤講師、社会学・ジェンダー研究)
書評の後、質疑応答・全体討論を行います。
■司会:大和田未来氏(大妻女子大学人間文化研究所研究員)
■コメンテーター:
阿部裕子氏(特定非営利活動法人かながわ女のスペース“みずら”理事)
須賀朋子氏(酪農学園大学准教授、教育心理学)
鈴木亜矢子氏(お茶の水女子大学大学院博士後期課程、ジェンダー法学)
■日時:9月18日(金)18時30分~20時30分(18時開場)
■会場:中央線三鷹駅北口・語らいの道
http://www.musashino-culture.or.jp/sisetu/katarai/access.html
■参加費:1000円 ※WAN法人会員はお申し出ください
■懇親会:紀ノ国屋 ヴィノキッチン 20時30分~22時30分
■本書は、ドメスティック・バイオレンス被害者への支援を先駆的に行なってきた民間シェルターを多角的に分析した初の民間シェルター研究の試みである。
民間シェルターは、DV被害者をかくまい安全を確保するという目的をもっているために、所在を非公開にしひっそりと運営されており、その活動実態はほとんど知られていない。民間シェルターはどのように設立され運営されているのか、DV加害者の追跡から逃れてきたDV被害者をどのように支援しているのか、民間シェルターの役割とはなにか等について、本書では、全国108ヵ所中35ヵ所の民間シェルターおよび4つの自治体関係者、また、関係諸機関を通じて得られたデータを用いて、民間シェルターの組織運営、支援、運動、行政との「連携」、活動の困難について考察し、日本のDV被害者支援制度の現状と課題を民間シェルターの視点から分析している。
また、民間シェルターの支援者へのインタビューからその言葉を手掛かりに読み解き、民間による支援の重要性やジレンマ、DV被害者との関係性、さらには行政との「連携」の困難について検証し、DV被害者支援ならびに民間シェルターの今後の方向性について示唆する。書評セッションでは、東日本大震災被災地における民間による女性支援の現状についても触れる(著者)。
ゼミの申し込みはこちらから(9月18日開催のゼミ申込と明記してください。懇親会出欠も。)
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