2015.05.10 Sun
舩橋惠子 静岡大学人文社会学部社会学科 最終講義 2014年2月3日
「次世代を産み育てる新しい社会システムの構想に向かって これまでの研究・教育活動を振り返りつつ」
専門分野 産育とジェンダーの比較社会学
これは、2014年2月に静岡大学でおこなった最終講義のパワーポイントと履歴・業績リストです。様々な出来事が、私の研究者人生に影響を与えました。1968~9年の大学闘争は、文学から社会学に転じるきっかけになり、出産・育児の経験は、女性が出産・育児を通してジェンダー秩序に組み込まれていくメカニズムとそれを乗り越える政策・実践を国際比較の中から明らかにする調査研究へと導きました。自分の<内的な促し>にしたがって、フランス・スウェーデン・アメリカでの在外研究、一人ひとりの学生に伴走した教育実践、大学における男女共同参画の制度作り、講演やシンポジウムなど、様々な活動を行ってきましたが、支えてくれた家族や職場の仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。当然、時代の制約を被っていますので、若い方々には、どうか乗り越えて次のステップを進めてほしいと願っています。
今後の人生第三期では、これまでの調査研究を基に、育児保障システムの国際比較と市民活動を生かす仕組の探求をおこなっていきます。 ―舩橋惠子
★最終講義パワーポイント ダウンロード PDF(1201KB)
★略歴・業績 ダウンロード PDF(805KB)
プロフィール : 舩橋惠子(ふなばし・けいこ)
一般社団法人比較社会構想研究所代表理事、静岡大学名誉教授、放送大学東京渋谷学習センター客員教授。
主な著書に、『母性の社会学』(共著、サイエンス社、1992)、『赤ちゃんを産むということ』(NHKブックス、1994)、
『育児のジェンダーポリティクス』(勁草書房、2006)、『雇用流動化のなかの家族』(共編著、ミネルヴァ書房、2008)、
『国際比較にみる世界の家族と子育て』(共編著、ミネルヴァ書房、2010)など。
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