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『新・女性学への招待』を読む★読書会あいち(第1回)

2014.06.22 Sun

『新・女性学への招待』(井上輝子、有斐閣、2011年)を読み始めました。

メンバーは、おおよそ40歳以下の女性たち。

今回の報告者は、河合あかねさんです。
河合さん作成のレジュメ…とってもビジュアルでわかりやすかったです。

報告内容、その後の話し合い…メモとして記します。

……

★目次とプロローグ

女性の人生の流れに沿って、書かれている。

1999年旧版からの更新で、性と恋愛、働く女性たちの部分では、おおきな変化がある。

現状分析と問題提起の書であり、社会全体に対して、提案がされている。

プロローグ
第一波フェミニズム:権利獲得、人権からのアプローチ 第二波フェミニズム:日常からの問題提起

これまでの学問→男性中心の学問に対する見直し運動

女性学の制度化(12P)について 女性学、ジェンダー論 大学時代に出会ったかどうか→科目としてはあったが、印象が薄い!? 裾野がひろがらない現状がある→女性学だけでは成り立たないのでは? 核となる学問があってこそ取り組めるのでは?

★第一章  女と男を分けるもの キーワード:ジェンダー、身体の性別と社会的性別、ジェンダーアイデンティティ、文化によって異なる性別と性役割

エディプスコンプレックスについて:わかりにくいので、議論へ。 ・父殺しが女の子にあり得ないので、成人になれない ・父のみを人間とし、男しか人間ではない ・女の子も母殺しがある。母親も一人の人間と理解し、自分も成長する(母娘関係/ 母殺し)

女の子を女らしく、男の子は男らしく テレビが教える性役割 メディアによってつくられる女の子

からかいの対象→こわがりつつも、小馬鹿にしている。 同世代の男子は、もてない女子が声高にいってるだけという。 女性学やフェミニズムを根本的に勘違いしているにでは?こわいイメージ? 日本史の授業の影響かもしれない アン(村岡花子)『アンのゆりかご』― 第一波のフェミニズムの時代に生きる。

第一波フェミニズム:メリーポピンズの映画にも登場!

絵本による影響も大きい。8割は男の子が主人公 保育園には、ジェンダーバイアスいっぱい 歌、母の会、保護者会:例→保護者会で、男の子と女の子の保護者で分けられて話し合いをしたが、悩み(ひとりで寝れるか、おねしょ、小学校の問題)は性別に関係なく共通していた。

「にほんご」には、  男言葉と女言葉があるので、他国から見れば不思議? 男女別分団登校の時代があった。 男の子と遊ぶことがなかった時代から、女の子が男の子と遊ぶ時代へ

★第二章 女子と男子の学校生活   教科書が教える性役割 教科書自体が男性の主人公が多い

かくれたカリキュラム
女子は理系に向かないのか? スポーツの世界は男性中心に動いている!
家庭科教育はなぜ必要か(1993年ごろから男女共習)
メディアで息抜きする生徒たち

女子の進路を分けるもの 母の生き方を肯定するか、否定するか 母殺しのタイミングと進路選択の時期が重なると否定的になる 高校のころに、男女共学だったので、将来にむけて人生を考えている人が多かった 管理教育の高校―二年生から文理別?
高校時代の教育―人生の基盤をつくるのでは?

女性の人生の何が変わり、何が変わらないか

法、イエ制度、家のなか―自分の裁量で変化できる
会社―ハードは変化なし

男女関係なく…会社に入ってから差別感あり、落差が激しい 会社の実務→女と男に求められる実務は異なる

さて、次回(7/26・土)は、 第三章「働く女たち」、第四章「性と恋愛」、第五章「結婚の夢と現実」と続きます。

■渋谷典子■

タグ:くらし・生活 / / フェミニズム / 読書会あいち / 『新・女性学への招待』