女の本屋

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『わたし、生きるからね―重度障がいとガンを超えて』小山内 美智子

2009.08.20 Thu

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私は、脳性麻痺で両手が使えない。56年間生きてきて、夢を諦めたことがない。たくさん恋や勉強をして、男の子を産んだ。足指で離乳食を作り食べさせた夢のような若き日の楽しい思い出。どんなに障がいが重くても、恋をし、愛し合い、家庭を持つ権利がある。
2008年、私は忙しく働いている時に、悪性リンパ腫に罹っていることを知った。医師から死ぬデータをたくさん見せ付けられた。そして、行政は入院するとヘルパーをカットするなど様々な問題が出てきた。そこで札幌市長に要望書を書き、戦った。障がい者がガンになり治療したデータがまだ日本にはない。このことを知ってもらいたいと思い、抗がん剤を打ちながら原稿を書いた。泣いたり、悩んでいる暇はなかった。次に生まれてくる世代にガンを楽しく治す方法を伝えたかった。入院ケアの問題は市長も真剣に取り組み少しドアが開きかけている。これからが本当の語り合いだ。私は強く生きます。
(小山内 美智子)








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