女性にとって、「教養」とは何なのでしょうか。女性の夢が、なぜ実現されないのか、その構造を人文系の知性とのかかわりで考えました。 「教養」は、深い知識や理解力から、読んでおくべき本のセット、洗練された趣味やふるまい、だれでも知っているべき一般常識にいたるまで、さまざまな含意があります。それらは、それぞれの時代に求められた女性像であり、女性たちの知的好奇心をかきたて、今・ここから抜け出す夢を与えてきました。しかし一方では、その前向きなやる気ゆえに、夢は夢のままにとどめられてきたのではないでしょうか。 「教養」は、身につけるべきというのが大前提であればこそ、その意味の曖昧さをずるく使えば、〈あなたはがんばりました、でも残念ながら、大切なのは“それ”ではなかったようです〉と言うことが可能だからです。「教養」が、知性を欲する女性たちをいかにふりまわしてきたのか、近代における具体相をたどりました。 大正人格主義から、吉屋信子の通俗小説にあらわれる「教養」、マルクス主義による教養の変化、文豪たちの〈文学少女〉イメージと一般女性たちの雑誌投稿、戦後文学部の〈女性化〉、カルチャーセンター通いや〈自分磨き〉まで扱っています。文系の方にも、そうでない選択をした方にも、読んでいただければうれしく思います。(著者)

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