2009.09.26 Sat
おそらく誰もが「許せない」という感情を抱いた経験がある。踏みつけられたのが自分ならまだしも、たとえば、それが愛する子供だったなら、悲しさと悔しさが捻れ捻れてどうしようもなく、恨みとなって心の底に沈んでいくだろう。けれどその恨みは、他の誰でもないその恨んでいる人自身を内側から傷つけ、苦しめ続けることになるのだ。
この『蟹塚縁起』という絵本は、そのように「許せない」ことに苦しんでいる人のための物語だ。その苦しみを、やわらかな月の光のように優しく照らし出してくれる。 「許せない」のには、理由がある。けれど「解放」を願うなら、どこかでその恨みを手放さねばならない。それは別の誰かのためではなく、わたしたち自身のために。
それは簡単なことではない。その道のりは遠い。けれど、遠く歩いていった先にはきっと、この苦しみから解放されたわたしたちがいるとイメージしていたい。(yoko)
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