寄席囃子(よせばやし)奏者、 恩田えりさんのブログからの転載で 「祝島 神舞(いわいしま かんまい)」(全10回)を毎月お届けします。

8月16日朝〜昼。
弁当150食を作るという、衝撃の炊き事初体験の後
昼寝をしてシャギリ隊に参加したので、そのことを書いてたんですが
なんかその間に大事なことを忘れているような気がして携帯写メを見返していたら。
ありました。
非常に重要な写真が出てきました。
これがなくては神舞ではない、という重要なものです。
そうです、神舞最初の行事『入船』です。
炊き事から宿に戻ったら誰もいないので
なんで誰もいないんだろうと思って
なんとなく港のほうに向かったら人がたくさんいて。
そうだ!『入船』だ!危うく見逃すとこだった!
二艘の木造船にはそれぞれ
船先に仮装した男子、船中に漕ぎ手20人
船尾に音頭取りの太鼓打ち、船頭、仮装した男子。
この木造船のことを『櫂伝馬船』(かいでんません)と言うのだそうです。
櫂伝馬船の前後には漁船が数艘、護衛のような応援のような感じでついています。
港を出てすぐのところで三週回った後
このお祭りの起源である島の西側、三浦という場所に向かうのだそうです。
そしてそれから船一行は、大分県伊美に神様をお迎えに行くのだそうです。

ギャラリーの注目の的はなんといっても
船先と船尾に立つ仮装した舞い手の男子たち。
(ケンガイとサイヘイ、だったかな。名前の由来は今度島の人に聞いときます)
立つ、ったって、ただ突っ立ってるだけじゃなく。
舞うんですよ。悠然と大きく舞うのです。
カッコいいんだ、これが。
太鼓と掛け声に合わせてピシッと舞うのです。
でね、船の上に台乗せてその上で舞ってるんで
水面から高さ結構あると思うんですよね。
ピシッ!とか、ピシッ!とかって、舞ってるんですけど
怖くないのかな、落ちたりしないのかな、すごいな、ってね。
あと、舞い手の男子たちも、漕ぎ手の人々も
これは相当稽古を重ねただろうなあ、としみじみ。
頑張れ頑張れー!

船が西のほうに進んでいったので
それを追う人々以外のギャラリーはひとまず解散。
詳しいことはよくわからないけど
なんだかとてもいいものを見せていただき
心が清らかになった気がしました。
次の神舞までに、それぞれの役割や由来について
勉強しておこうと思います。

さて、昼寝から起きたら我らがシャギリ隊の出番です。
シャンシャンしますよー!

(つづく)