6月16日(金)、武庫川女子大学大学院の臨床教育研究科の学生を対象に、「出張WAN須藤研究室」を開きました。
参加した学生は福祉、教育、看護の領域で働きながら、あるいは退職後学んでいる人たちでした。仕事、家庭、研究の3足のわらじを履く、意欲に満ちた学生一人ひとりから今考えている研究テーマを訊きました。

 話されたテーマすべてが私の研究魂を刺激しました。私は「経験したもの」をどのように研究するのかというときの手がかりとして、村川治彦の論文「経験を記述するための言語と論理―身体論から見た質的研究」(『看護研究』45・04、2012年)を紹介しました。「未来志向の知」「アブダクション」という概念が、これから研究を進めるうえで大きな力になると確信しているからです。参加してくれた学生の方々に改めてお礼申し上げます。

須藤八千代