私がイギリス生活の大半を過ごした地は、ロンドン市内から電車で40分ほど離れた街でした。
比較的裕福な人たちが居住している地区で、緑豊かな場所が多く、ロンドン中心部へ通勤するのも便利。
落ち着いた環境で住む場所として最適である上に、バスに乗れば美しい景観や建築物が楽しめる観光地を簡単に訪れることができます。
そこで今回は、最寄りの名所、ウィンザー城の紹介から始めたいと思います。

王室所有のウィンザー城は、現在も使用されている城としては最古かつ世界最大級のものです。
広大な敷地に建てられた城は、なんと900年以上に渡る歴史を持ちます。
王宮に加え、ゴシック建築の礼拝堂やメアリー王妃の人形の家(ドールハウスが展示されています)など、見学すべき施設がたくさんあります。
エリザベス女王がこの城で週末を過ごされており、女王が滞在中には王室旗、滞在していない時にはイギリス国旗が掲げられます。

ウィンザーを訪れたら、城下町に立ち寄ることを忘れてはいけません!
イギリスらしい街並みが残されており、アートギャラリーや骨董店が軒を連ねます。
さらに歩を進めると、ウィリアム王子とヘンリー王子が通っていたイートン校が見えてきます。
なんとも静閑で荘厳な雰囲気が街全体を包んでいます。
お土産にはイートン校の伝統である燕尾服の制服を着たテディベアなんていかがでしょうか。


今回、もう一カ所ご紹介したいのが、ウィンブルドンの街です。
こちらも私が住んでいた場所から近かったので、
ウィンブルドンテニスが開催されている時期に行ってみました!
会場に入るとスーツを着た英国紳士を見かけ、やはり普通のテニス大会とは少し違った雰囲気でした。

実は、チケットを持っていなかった私は当日券をゲットするため、早朝から列に並ばなければいけませんでした。
日が昇らないうちに自宅を出て会場に到着すると、前日からテントを張って並んでいる人たちが、すでにお酒や食べ物を片手に楽しそうに過ごしていました。
イギリスでは、列や列に並ぶことを“queue”と言いますが、まさしくqueueを作るのが好きなイギリス人らしい光景です。
6時間ほど並び、なんとか正午前に会場内へ入ると、運良く錦織圭選手の試合を観戦することができました!!
こんな間近で錦織選手をみられた上に、勝利の瞬間にも立ち会うことができ、大満足。
これに飽き足らず、別の日に再度ウィンブルドンを訪れると、これまた運良くNo1コートのチケットが余っており、
なんとフェデラー選手の試合を観戦することができました。

何と言っても、観客の観戦マナーがとても良く、
伝統的な会場でウィンブルドンテニス独特の雰囲気を味わえたことが印象的でした。
会場には日本人の姿も多く見られ、母国選手の応援を通して交流を深めることもできます。
あえて前売りチケットは買わず、queueを楽しむのもオススメです!(つづく)

■ Megure Yui ■
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