北海道ジェンダー研究会は、ジェンダー不平等の実態を明らかにし女性の自立と解放を目指して北海道から情報発信するための活動を行っています。
ここ5年は、普段の例会に加えて、年に1度の北海道立女性プラザ祭に自主企画で参加しています。
2017年度は、昨年に引き続き、憲法カフェ形式で「憲法改正草案から家族と子ども・女性の人権について考える」を企画実施しました(2017年11月10日18:30~、かでる2・7)。
第1部では2人の講師から鋭い問題提起がありました。
「24条の外堀が危ない―親子断絶防止法とは―」(山崎菊乃さん、NPO女のスペース・おん 代表理事)および「揺らぐ憲法24条―脅かされる家族・人権そして平和(清末愛沙さん、室蘭工業大学准教授、北海道ジェンダー研究会会員)です。
また、会員の辻智子さんより次期国会に提案予定と言われている「家庭教育支援法」のリスクについて発言がありました。
第2部では、4~5人ごとにテーブルを囲みカフェ形式で話し合いをしました。
「憲法の平和主義や24条の意義、民法の話を聞けて勉強になった」「親子断絶防止法など重要な案件をマスコミはもっと扱って欲しい」「いろいろな方の意見が聞けてよかった」「次回も参加したい」など概ね好評でした。
これらの問題についての関心の高さを反映するように延べ45名が参加しました。
なお、2015年度と2016年度の企画報告は以下に掲載されています。
2015年度トークセッション報告『北海道女性の戦後70年 伝える・生きる―戦後を生きた女性たちのからわたしたちが今受け継ぐもの―』(北海学園大学開発研究所『開発論集』第98号pp.179-210、2016年9月)
2016年度トークセッション報告書『DV・性暴力の現状と憲法24条』(北海学園大学開発研究所『開発論集』第100号、pp.197-207、2017年9月)。
今年度の報告も同雑誌に掲載予定です。
(北海道ジェンダー研究会代表笹谷春美)
2017.12.17 Sun
カテゴリー:集会・イベントレポート
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