2010.02.12 Fri
一体、主婦論争とは何だったのか?1950年代の主婦論争から2000年代の負け犬論争まで、戦後女性の生き方と「主婦」の問題をめぐって繰り広げられた多くの論争を、非常に判り易く整理された労作だ。家事労働か市場労働かと選択を迫られるのは女性のみだ。男性にも社会にも関わる論点なのに何故女性同士の争いに収斂されるのかと問いかけている。負け犬論争では性役割規範が弱体化し、既成の規範から女性たちが抜けだしたとみる。時代背景も踏まえながら女性のおかれた位置に目配りし、この古くて新しい問題に迫った。思えば上野千鶴子編の『主婦論争を読む』(勁草書房)が出てからもう30年近くが経つ。数限りない論争があっても、日本社会の状況は、主婦の扶養控除問題さえ変えられずにいるのだが。タイトルの「女同士の争い――」というのにはいささかギョッとした。こうした論争を男がやり合ったとしても「男同士の争い」というのだろうか? 言わないように思う。(中西豊子)
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