女の本屋

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女を遊ぶ、、、素朴な疑問から始まった私の探求『女遊び』上野千鶴子

2010.05.01 Sat

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休日ふらっと図書館へ行き、偶然見つけた「女遊び」。
いまさらと思う方もいるかもしれないが、まだ読んでいない方もいるかもしれない。  
タイトルは挑発的、表紙は妖艶、何となく本を開くと「おまんこがいっぱい」が始まった。  
その後につづくエッセイは、「ゴールのない恋愛」、「マザコン男性」、「シニアハウス」、「永久就職の終わり」「結婚したくないあなたへ」など読む手が止まらない。  
どこを開いても新しいショートエッセイが始まり、縦横無尽に著者の想いが駆け巡る。
これまでどの本を読んでも、誰の話を聞いても自分にピンとくる答えが見つからず、考えることをあきらめていたこれら疑問の正体は、ここに書かれていた。   
本音をいわないことが暗黙の了解のような息苦しい世界で、一番聞きたかった声を聞けたとき、深いプールからやっと上へあがり呼吸ができるようになったように爽快だった。 
世の中にあふれるジョウシキや脅しと自分の好奇心の間で、本当にしたいことを選び取ることは簡単なようで難しい。
その選択を誤らないためにも、まずはオブラートに包まれていない、ありのままの現実を知るのは大切だ。  
本書を読み終えた後、久しぶりに心がワクワクする気持ちがよみがえってきた。   
ここから私のフェミニズム探求が始まった。(成海千尋) 
  








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