要旨
扉は開くもの。たとえ鍵がかかっていても、ノブが壊れていても。人生でもし目の前に現れる扉があったら、開いてみることを考えよう。今その時でもいいし、もしくははるか先でも構わない。その扉が開くときのことを想像して。扉がこちら側と向こう側を隔てるものと考えるか、つなぐものと考えるかは大きな違いになる。考え方ひとつで鍵がかかってしまったり、不用意に開けてしまって違う次元に踏み込んだりもする。それは「危険」なのか、それとも「アメイジング」なのか。

最終講義チラシ



2020年1月8日
タイトル 「扉はひらく いくたびも」


日時 2020年1月8日(水)16:30~18:30
場所 京都精華大学 明窓館M-201講義室
専門分野 マンガ
退職年月日 2020年3月31日(予定)

プロフィール
竹宮惠子(たけみや・けいこ)
徳島県出身。1967年、マンガ雑誌「COM」に投稿作品『ここのつの友情』が掲載された後、68年『リンゴの罪』が「週刊マーガレット」新人賞に佳作入選し、正月号にてプロデビュー。少年愛をテーマとした『風と木の詩』(1976〜84年)は人間ドラマの傑作として、その後の少女マンガの世界に大きな影響を与えた。他に『地球(テラ)へ...』や『天馬の血族』など、幅広いテーマの代表作多数。第9回星雲賞コミック部門、第25回小学館漫画賞、第41回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。2014年には紫綬褒章を受章した。2000年より京都精華大学で教授を務め、2014年に学長就任。2018年に任期満了退任後、現在は京都精華大学大学院研究科教授・国際マンガ研究センターセンター長・日本マンガ学会会長。2017年より2019年にかけて、画業50周年を記念する巡回展「竹宮惠子 カレイドスコープ 50th Anniversary」が全国各地で開催された。