
*関係者のご了承をいただき、転載します。
【出典】「ぽ〜れぽ〜れ」通巻480号付録 2020年7月25日発行 新潟県支部版
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「介護報酬上乗せ特例」撤回を!県に要望書を提出しました 金子裕美子
【どういう要望か】
7月6日、古川世話人と二人で県庁へ行き、「介護報酬上乗せ特例撤回」の要望書を提出してきました。
新型コロナウイルスの感染対策でデイサービスやショートステイの負担が増しているとして、国は利用者が実際に使っているサービスに上乗せして、介護報酬を請求できる特例措置を実施しました。例えば1回6時間デイサービスを利用している人から、月に何回分かは8時間利用していることにして、介護報酬を請求しても良いとしたのです。実際には利用していないサービスの分まで、利用者が負担しなければならないのです。負担金額はわずかでも、こんなおかしなことはありません。
突然に介護事業所の人から、「こうなりますから同意してください」と言われて驚いた介護者も多い事でしょう。日頃お世話になっている事業所から、「同意してください」と言われて、断ることができるでしょうか?納得できなくとも、渋々同意するという人ばかりだと思います。断ることのできない一番弱い人に負担を押し付ける国のやり方には、どうしても納得できません。事業所の方も、利用していないサービスの負担を求めるのは心が痛み、そのための事務量も煩雑で大変なことなのです。
誰も喜ぶ人がいない、このようなおかしな特例措置は即刻撤廃し、事業所には公費で保障するようにという要望書を提出した次第です。
【一般には知らされず】
しかもこうした特例措置をとることを国は広く国民に知らせるという事もせず、6月1日に出した通達のことを、最近まで一般市民は誰も知らずにいたことも恐ろしい事だと感じました。今回テレビや新聞で要望書提出のニュースが流れても、なぜそうするのか、よくわからないという人もおられることでしょう。今回多くの新聞社やテレビ局が特例措置のことを報じてくれたことはありがたい事でした。2ページ(WANサイト画像参照)に要望書を載せました。まだまだこのことを知らない人が多くいます。身近な人にこのことを話して、特例措置の撤廃を要望し続けていきましょう。
最後に、新潟県庁は大変誠実に対応してくださいましたことをお伝えいたします。私たちの声を国にきちんと届けてくださることでしょう。夫と母をショートステイにお願いして、片道3時間かけて県庁まで出かけた苦労が癒される思いでした。
【声を届け続けましょう!】
特例措置撤回までの道のりはまだまだ遠く、気が遠くなる思いですが、めげずに声を上げていきましょう。自分の望む暮らしは、自分で考えて行動していくことで作り上げていくものだからです。おかしいと感じている事、こうであってほしいと思うことなど、つどいの場で話したり、支部事務所までご連絡ださい。お待ちしています。
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【厚労省 関連サイト】
新型コロナウイルス感染症に係る介護サービス事業所の人員基準等 の臨時的な取扱いについて(第12報)
【マスコミ関連記事一覧】
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②岩波ブックレット『介護保険が危ない! 』編 者 上野千鶴子・樋口恵子
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④コロナ禍に見舞われる介護の現場から。1.14集会関係者の発言。ネット記事転載
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