長い間準備を進めていた自分のHPをやっと開設しました。みなさまに関心のある事柄も含まれていると思いますので、お知らせをさせていただきます。
 三層60ページもある、中身の濃いものとなりました。
https://www.hirokokumagai.com/

 これまでの全作品を網羅し、その中を、「三池」「作兵衛」「戦争と原爆」「まちづくりと子育て」「女性と映画」という5つのジャンルに分け、代表作と関連作品を紹介、制作中も。

 アーカイブにはこれまでの写真や文章も収め、雑誌等の掲載分から、特に大事だと思った<炭鉱で闘った女性><女性国際戦犯法廷傍聴記><子どもへの性暴力><アフガニスタン・パキスタン国境の見えない戦争><右翼を追ったルポ>。東京新聞夕刊に連載したコラム「放射線(現在は紙つぶて)」。

   写真には、戦下の女性たちの姿もありますが、タイ・バンコクのスラムで出会った女性も。父親の国籍がすべて違う5人の子どもたち(日本人の子も)を懸命に育てている、人のいい元売春婦の一家を中心に撮っていました。世間では下に見られる存在でしたが、私には彼女が天使に見えました。生きるために、母親ともにバンコクへ出てきて、仕事があるとだまされて連れていかれたのが停泊中の日本船。初めての男体験、売春体験で、200円もらったそう。きっと今も世界のどこかで似たような話があるのだろうと、心が痛みます。

 久しぶりにこれらの写真と向き合い、頭をよぎったのは、私は撮らせてもらったけれど、果たしてその方たちの役に立つことを伝えてきたのだろうか、という思いでした。

 改めて、意思を持って伝えていくためには、持続力と瞬発力を鍛えなおさねば、と感じています。

  写真は、HPのアーカイブのごく一部。パプアニューギニア。モロッコ・マラケシュ、家の中で祈る女性。タイ・バンコクのスラムで撮り続けた家族。アフガニスタン、首都カブールの街角の子どもたち、マザリシャリフのブルーモス近くで。パキスタン・ペシャワール、女性専門の診療の日、病院前で。ルワンダ 首都キガリ郊外の村で。