2022年1月4日
クラスの同級生の続き。ネパールのアイシャラ。彼女は父親が地球物理学者とか、名古屋大学で教育を受け、現在でもまだ調査等を日本人学者と一緒にやっているそうです。彼は10月に渡米されたのですが、ちょっとしたコロナ騒ぎに巻き込まれて拝顔は叶わず、電話での会話になりました。
アイシャラは話すことばは英語だし、言動、インターネットの使い方、何からなにまで全くのアメリカ人です。きけば、インドのアメリカンスクールのようなところで教育を受け、それでヒンドゥー語、ネパール語、英語に日本語がちょっと。
将来は学者か物書きが希望とか。フェミニズムについて書きたいらしい。まだ24歳の彼女に先のことはわからないが、大学院の博士課程に進むそうで、シモンズ大には博士課程がないから、修士習得後後は、べつの進学先を考えるのでしょう。
メキシコのセシー(32)は、10年間もある男性と付き合った後、なんだか自己評価がどんどん低くなっていき、自分を卑下するようになって、フェミニズムに目覚
めたといいます。10月に何かのイベントで仲間とデモをするとか、プラカード作りにおおわらわでした。クラスのレバノン人もセシーもほとんどアメリカ人と変わりません。
両者とも、また他の同級生もほとんどが博士課程に進みたいと。自国か当地かはわかりませんが、同級生たちが学者、研究者として活躍することを願わずにはいられません。最後の授業は私が欠席になったので、スザンヌ先生に、そう書いた私のメッセージを読んでもらいました。
もう一つの授業、Body Politicsは簡単に。3,4人のグル-プで、共同制作を作るのが課題の一つでした。写真のように、私のグループは、アジア、アフリカ、なんとアメリカにもみられる少女の早期結婚を取り上げました。
他のグループはそれぞれに、こった趣向のパワーポイントを作っています。発表は、単に発表するだけでなく、クラスの仲間に質問やコメントを出してもらい、検討・議論を加えるという趣向。
先生はインド系のジョティ先生。彼女の写真をウエブから許可を得て載せておきます。
スザンヌ先生は、私の論文から学んだものがたくさんあった、シェアしてくれてありがとう、とコメントをくれたり、ジョティ先生は、人生体験とすでに学んできたものを結び付けて述べるあなたを尊敬します、と書いてくれたり、本当に対等というか、学問の前に謙虚だと思います。
私自身は彼女たちの母上の年齢ですから、それなりに考え書いてきたことを思えば、多少の自負はあって、授業の結果を自慢したいのでは決してありません、どうかそう取らないで下さい。
さて暖冬だと言われながらも、これまで雪がうっすらとですが、数回降りました。快晴の寒い翌日、急な暖かさとひどい湿度で変な気候だったと思っていたら、なんと米中西部は急に何本もの大竜巻が起きて100人ぐらいの人たちが亡くなったと新聞に出ていました。温暖化のせいだそうです。12月中旬ごろでしたでしょうか。
なんという名かなと思っていた水鳥はCanada gooseだそうで、昨今はさすがに姿が見えなくなりましたね。暖かいメキシコあたりに避難してまた帰ってくるのだそうです。写真のようにまったく人を恐れず、悠然と目前を横切っていきました。
いつもの散歩道のベンチで本を読んだり、パソコンをひらいたりしていた人たちも、もう姿がありません。木々はすっかり落葉して、見通しのいいこと。
ここ数週間はCovid-19の変種、オミクロンで持ち切りです。特にクリスマス休暇の往来で、さらに感染者が増えました。ニューヨークタイムズ紙もほとんど毎日感染者の増減をグラフでだしています。バイデン大統領も、マスクをとか、検査や3度目のワクチンを、家で静かにとか言っています。CDC(米疾病予防対策センター)の伝言や、動向を専門家に伝えてもらっているのは同じですが、何かが日本とは違いますね。
今は、新聞報道しかわかりませんが、日本はヒステリックというか、姑息というか。外聞や数字や内閣の支持率を気にしているように見えます。特に日本の政治家に欠けている資質は、いってみれば覚悟というものでしょうか。これだけ世界的な疫病の流行です。一国だけの問題ではない。ここ数年、世界中がこの疫病に振り回されてきました。誰にもいつこの疫病が収束するのかわかっていません。
ドイツのメルケル首相が、いつか、こんな数字(多分感染者か死者の数?)見たくないと、涙ながらに言いつつも、彼女にはそれなりの覚悟があるように見受けられました。在独の日本人の知人が、日本の何かのテレビ番組に出て、ドイツは大変だと言われているが、限られた地域だけであったりする、ということを述べたけれど、もうドイツが大変という主張に押されて、と嘆いていました。
ところで、バイデンさん、年末に南アフリカ関係からの入国希望者を入れると発表しました。もうオミクロンが国内で増えてしまったから、という理由だそうですが、これって、どう思われますか。
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本稿は1月4日の掲載予定でボストンの河野さんから原稿が届いていたのですが、担当者の不手際で掲載が遅れました。
お詫び申し上げます。