パフスクール
- 団体概要
- レポート
組織名 | パフスクール |
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カテゴリー | セクシュアリティ |
略称 | |
所在地 | 東京都 |
ホームページ | |
ブログ | http://pafschool.blog118.fc2.com/ |
電話番号 | |
FAX番号 | |
メールアドレス | pafschooloffice@gmail.com |
団体概要 | パフスクールは2007年6月に東京・西早稲田のパフスペースで誕生した、レズビアンを中心とする性的マイノリティ女性の生き方を学び合うボランティア団体です。 「女性」であり「同性愛者」であるというダブルマイノリティに置かれた者の多くは自立心に富むものの、男性との「結婚」や子どもを産んで「家族」を作る人生を選ばないため、社会的・経済的・心理的に不安定な立場に立たされがちです。 パフスクールは、こうした生き方を選ぶ者たちが、孤立して小さな殻の中に縮こまらず、自らのQOL(生活の質)を高められるよう、「ジェンダー、セクシュアリティ、マイノリティの視点に立ち、生きる知恵と勇気を共有する場」を創り出し、参加者と共有してきました。わたしたちはLGBTQ+の中でも、主としてレズビアンが、時代や場所(国・地域)の制約から、より自由により幸せに生き抜くための知恵を学んでいます。 |
団体詳細 | 開校当初(2007~2009)は、政治、心理学、仕事や暮らしなど、自分たちを取り巻く環境に対する知識を、講師を招くカタチで学ぶことが多かったのですが、よりよい人間関係を築けるかどうかはコミュニケーションが成立するかどうかにかかっていることに気づき、スタッフとともにアサーティブ(相手理解も含めた自己主張)・トレーニングに何年も取り組みました。アサーティブ・トレーニングはアメリカの公民権運動や女性解放運動でも取り入れられていたコミュニケーションの理念・方法です。TPOを押さえた紋切型のセリフを覚えるのでなく、自分の感情も含めて、YES、NOを伝えるのは難しく、一朝一夕には体得できないけれど、「対話」を成立させる基本になります。 2009年からは、アサーティブの精神(率直・誠実・対等・自己責任)を活かして「再出発のための自分史」講座を始めました。これは参加者6~8人の小さなコミュニティですが、年齢もSOGIE(性指向・性自認・性表現)も多様なメンバー相手に自己開示(=カミングアウト)して、仲間との信頼関係を結ぶことの醍醐味を味わえました。いわる「ピア・サポート」とは一味違う、話しことばと書きことばの特長を活かした意味深い活動となりました。 2015年からは、日本のレズビアンの歴史に興味をもったメンバーが集まり、トークイベント「日本Lばなし」を始めました。これは国内外に点在して生きるL(Lesbian)の仲間をゲストに迎え、個人史にもとづくお話をうかがうことで、過去・現在・未来をつなぐ、大げさに言うと「日本のLの歴史」を残していく試みです。ゲストの話を聴くと、インタヴュアーも自分自身の体験との共通点・相違点を知ることができるし、それを聴く若い世代や、自分以外のLの存在を知らない人たちには、「こういう生き方もあるのか!」というロールモデルの発見につながります。マイノリティの自我形成にとって、ロールモデルの存在は非常に重要です。敬愛できる存在がいてこそ、自分の人生をちゃんと生きようと思えるからです。 2017年には2年間に話してもらったゲスト12人のお話を2015・2016年度講演録として出版。2020年からはコロナ禍に入り、会場でコミュニティの仲間たちと同時代の空気を直接味わうことは難しかったけれど、ZOOMという現代文明の利器の力を借りて、継続してきました。毎回、録音した話の内容はスタッフが文字に起こし約4分の1に縮めて、昨年の春、講演録2冊目ができました。この第2集(11~20話)の制作、発行と第1集の増刷は、昨年の春、初めてクラウドファンディングの力を借りて試みたものです。多くの方々のお力添えをいただき、これまでバフスクールが学んできた知恵を集約した作品に仕上がりました。 また、毎月、「パフスクール通信」という名のメルマガも発行しています。こちらは主にスタッフの考えや体験をつづったエッセイとインフォメーションが中心です。 日本Lばなしは現在ネットでも販売中です。詳しくはこちらから→ http://pafschool.blog118.fc2.com/blog-entry-217.html |