ジャーナリストの竹信三恵子さんの、現場からの報告記事を転載させていただきます。
https://toyokeizai.net/articles/-/591935


若い女性たちが声をあげ、新しいかたちの社会活動が編み出されて、広く共感を呼んでいます
「#みんなの生理」共同代表、1998年生まれの谷口歩実さん
「POSSE(ポッセ)」(若者労働NPO)ボランティア、1996年生まれの田所真理子ジェイさん
『#子育て緊急事態宣言』をコロナ禍の2021年2月、札幌市で呼びかけた2児の母、武藤千秋(仮名、20代)さん

「女性による女性ための相談会」を支えた菱山南帆子さんは、
「上から目線で『女性を救う』のでなく、問題解決へ向けて同じ土俵で話せる場所ができた。社会運動でも上下関係に違和感を抱いてきた女性たちが、従来型の抗議活動とは異なる『やさしいこぶしの振り上げ方』を編み出した」と記事中で話しています。

コロナ禍で女性の雇用には深刻な影響が出ています。それでも、「大丈夫」「平気」と気丈にふるまってしまう女性は、本当に「大丈夫」なのでしょうか?
竹信さんは「働く女性の訴えを抑え込んでいく『社会の装置』がある」と指摘します。
WANでは、女性の声や訴えを抑え込んでいく『社会の装置』は「誰が何のためにどのように仕組んでいるのか」を、みなさんと引き続き考えていきます。

***竹信三恵子さんの記事 バックナンバーはこちら↓***
第1回「夫セーフティネット」崩壊が突きつける過酷現実https://toyokeizai.net/articles/-/509194
第2回夜の街で働く女性襲う「個人事業主扱い」横行の罠https://toyokeizai.net/articles/-/511556
第3回妊娠した技能実習生に「官製マタハラ」の冷酷現実https://toyokeizai.net/articles/-/514268
第4回コロナ禍で社会支える「非正規公務員」悲惨な待遇https://toyokeizai.net/articles/-/538781
第5回「女の仕事と軽視」保育士語るコロナ禍の異常労働https://toyokeizai.net/articles/-/540651

第6回コロナ禍で女性苦しめる「回転ずし型求職」の絶望https://toyokeizai.net/articles/-/578283
第7回困窮女性へのコロナ給付阻む「世帯主の壁」の正体https://toyokeizai.net/articles/-/580365
第8回コロナ支援策「女性フリーランスは素通り」の悲痛https://toyokeizai.net/articles/-/585796
第9回今なぜ?コロナ世代の「女性運動」が共感呼ぶ理由https://toyokeizai.net/articles/-/591935

竹信さんの現場の現状に突き動かされ、執筆に込めた思いは過去のWAN記事からもご覧いただけます→https://wan.or.jp/article/show/9947
(https://wan.or.jp/article/show/9947から↓)
コロナ禍の雇用危機で、「女性不況」と言われながら女性の失業率は男性より低い状況が続いています。その背景に、女性の雇用危機を見えなくさせるさまざまな「装置」があると考えており、その現場を探ろうと企画しました。
ジェンダー統計の必要性が説かれ、今回はコロナ禍をめぐってそうした統計が展開されて本当に役に立っています。
同時に、数字では見えない質的な「彼女(または彼)の物語」をミクロに取材していかないとわからないことがたくさんあるようにも感じています。
ただ、最近では苦労して取材して書いても「一部の特殊な例」「数字で立証して」と切り捨てられることが多く、ルポやジャーナリズムは「冬の時代」とも言われています。
ただ、一部であろうとなかろうと、そこにその事実がある、というアプローチはまだ重要だと私は考えていますし、統計も、そうした事実の掘り起こしがあってこそ「何の統計を取るべきか」が見えてくるのではないでしょうか。
もちろん、個々の事実を統計で確認するという往復はとても大切で、この両輪がそろっていろいろなことが見えてくるとも思っています。その意味で、この連載が皆さんのお役に立てるとうれしいです。(竹信三恵子)