(2023年2月9日追記します)
史上最悪の介護保険改定を許さない!会にご賛同いただいたみなさま
昨年は私たちのアクションにご賛同いただき、誠にありがとうございます。審議会は論点のほとんどを先送りしましたので、一定の効果はあったと思われます。2024年度の改定に向け、引き続き行動をしていきたいと思っております。国および厚労省、マスコミ等へ向けた声明文をご報告いたします。
拡散いただければ幸いです。
なお、本会では、春頃には、シンポジウムも計画中です。
詳細はあたらめてご案内差し上げます。引き続きのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
史上最悪の介護保険改定を許さない!会
実行委員会
声明文PDFは↓ 拡散をお願いいたします。 ダウンロードしてプリントもできます。
【声明文 2023年2月1日】
高齢者の暮らしと人権を守るために
介護保険改悪、なんとか押し戻しました、が、まだまだ油断はできません
2024 年度開始する介護保険第 9 期の改正に向けて、年末 12 月 20 日、社会保障審議会介護保険部
会の答申が公表されました。次期改定のために介護保険部会に付された改正案は、給付の削減と負
担増を露骨に押し出した史上最悪の改定案でした。これが実現したら、介護保険制度は持続しても、
要介護高齢者の生活は破壊されます。私たちは 10 月から 11 月までの2か月の間に、「史上最悪の介
護保険改定を許さない!」と銘打って、計 4 回のWEB集会、1 回の院内集会を開き、要介護当事
者、介護家族、介護サービス事業者、医療関係者等、関係者の怒りの声と改定案に対する危惧を訴え
ました。負担が増した上にサービスを削減して要介護高齢者はどうやって生きろというのか、負担
増で利用者がサービス利用を抑えれば事業者の収入が減り経営がなりたたなくなる、在宅医療は介
護保険サービスがあってこそ可能と、強い危機感から各方面の関係者が参加して反対の意思を表し
ました。当日参加の他に YouTube 配信し、のべ4万回超のアクセスを得て、現在も反響を拡げてい
ます。
その結果、私たちが「史上最悪!」と指摘した改定案のうち、要介護 1,2 の訪問介護・通所介護
の総合事業への移行(介護保険サービスからの排除)とケアプランの有料化は今期見送りとなりま
した。私たちが反対の声を上げた成果だと、ひとまずは勝利宣言をしたい思いです。しかし、利用料
2 割負担対象者の拡大、高所得者の 1 号保険料の負担見直しについては、今年夏までに結論を出すと
していますから、まだまだ油断はできません。これまでの改正では「高所得」の基準を示さずに見直
しを行ってきました。また年収基準を低くすることで 2 割負担の対象者拡大することを狙っている
ようですが、昨今の異常な物価高騰は、年金生活者を直撃しています。負担増は直ちに利用抑制に
つながるでしょう。必要なサービスが得られなければ、要介護高齢者の生活は崩壊します。施設に
も入れず、「在宅」という名の「放置」を招くでしょう。
また、通所介護と訪問介護の複合化、ロボットの導入による人員配置基準の緩和や「科学的」介護
の推進など、生産性や効率化に名を借りながら、現場の実態をないがしろにした労働強化につなが
っていることも見逃せません。このままでは介護職員は疲弊するばかりです。
防衛費の増額には多額の公費を投入することをためらわない国が、介護保険に対しては「制度の
持続可能性」を盾に負担の増加と給付の抑制を図るばかり。国家の安全保障より人間の安全保障が
優先されるのが当然です。誰もが安心して老後を生きられる社会をめざして、公費負担を拡大し、
介護労働者の処遇を改善し、必要なサービスが必要な対象に届くような抜本的な介護保険の改正を
強く求めます。
史上最悪の介護保険改定を許さない!! 連続アクション参加者一同
アクションの過去5回の動画はすべてごらんいただけます。
第 1 回 10/5~総論、利用者の原則 2 割負担とケアマネジメント有料化を中心に~
YouTube 配信 https://www.youtube.com/watch?v=s-7b8TvEPV0
第 2 回 10/19〜「要介護 1、2 の総合事業移行、福祉用具の買い取り」を中心に〜
YouTube 配信 https://youtu.be/MCf1HdjjtzY
第 3 回 11/3〜介護施設の職員配置基準を ICT で引き下げることはできない〜
Youtube 配信 https://youtu.be/dXL7N86l1_Q
第 4 回 11/10 訪問医療・看護の現場から〜介護がなければ在宅医療はできない!〜
YouTube 配信 https://youtu.be/E1Jj7tU0UUo
11 月 18 日院内集会&記者会見
YouTube 配信 https://www.youtube.com/watch?v=rFzkye0VJ60
1-4 回のオンライン集会参加者の感想はこちらから
https://wan.or.jp/article/show/10323
(2月8日の追記ここまで↑)
「史上最悪の介護保険制度改定を許さない!!」 院内集会
11月18日(金) 14時~16時 、衆議院第一議員会館地下1階大会議室にて開催しました。
録画を公開します。(協力:CLP)
告知Twitter:
https://twitter.com/ChooselifePj/status/1592464548019437569?s=20&t=lmpwnu2DllDUIeMQGfgPkw
告知Facebook:
https://www.facebook.com/ChooseLifeProject/videos/1506343886459152/
<詳しいプログラムはこちらから↓ご覧ください。
■署名のお願い
私たち「史上最悪の介護保険改定を許さない!会」は、認知症人と家族の会の署名キャンペーンに賛同しています。
署名サイトはこちらです
https://www.alzheimer.or.jp/?p=52799
詳細は以下をご覧ください↓
◆第1回から第4回までの集会は、以下からご覧いただけます。
参加者の感想はこちらのWANサイト記事でご覧いただけます→https://wan.or.jp/article/show/10323
【第1回】総論、利用者の原則2割負担とケアマネジメント有料化を中心に~
オンライン録画はこちらから視聴できます。↓
https://youtu.be/s-7b8TvEPV0
ご視聴の皆さんからの感想はこちら → https://wan.or.jp/article/show/10319
◎概要◎
日時:10月5日(水)19:00~21:00
コーディネーター:小島美里(NPO暮らしネットえん)
メインスピーカー:服部万里子(ケアマネジャー)
発言者:上野千鶴子(認定NPO法人 ウィメンズアクションネットワーク)
袖井孝子(NPO法人 高齢社会をよくする女性の会)
鈴木森夫(公益社団法人 認知症の人と家族の会)
柳本文貴(NPO法人 グレースケア機構)
そして参加者の皆さんからのご意見
【第2回】「要介護1、2の総合事業移行・福祉用具の買い取り」を中心に
オンライン録画はこちらからご覧いただけます ↓
https://www.youtube.com/watch?v=MCf1HdjjtzY&t=304s
◎概要◎
日時:10月19日(水)19:00~21:00
コーディネーター:中澤まゆみ(ケアコミュニティせたカフェ)
メインスピーカー:日下部雅喜(大阪社会保障推進協議会)
発言者:浜田きよ子(高齢生活研究所)
沖藤典子(NPO法人高齢社会をよくする女性の会)
植本眞砂子(高齢社会をよくする女性の会・大阪)
花俣ふみ代(公益社団法人認知症の人と家族の会)
そして参加者の皆さんからのご意見
【第3回】介護施設の職員配置基準をICTで引き下げることはできない
オンライン録画はこちらからご覧いただけます↓
https://www.youtube.com/watch?v=dXL7N86l1_Q&t=209s
◎概要◎
日時:11月3日(水)19:00~21:00
コーディネーター:池田徹(社会福祉法人生活クラブ風の村特別常任顧問)
メインスピーカー:本間郁子(Uビジョン研究所 理事長
「人間の尊厳が守られない改正は持続できない」
発言者:高口光子(元気がでる介護研究所 代表)
「4:1配置で介護はますます働きにくくなる」
坂野悠己(総合ケアセンター駒場苑 施設長)
「4:1配置で施設のケアが監視と管理に変わる!」
小川泰子(社会福祉法人いきいき福祉会 理事長)
「介護の専門性を育てる環境が崩れていく!!」
現場の介護職員 複数名
「こんな介護保険改定は嫌だ!」
認知症の人と家族の会(未定)活動報告&署名活動アピール
まとめ:池田徹(社会福祉法人生活クラブ風の村特別常任顧問)
そして参加者の皆さんからのご意見
【第4回】訪問医療・看護の現場から~介護力がなければ在宅医療はできない
オンライン録画はこちらからご覧いただけます↓
https://youtu.be/E1Jj7tU0UUo
◎概要◎
コーディネーター:上野千鶴子(認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク)
発言者:
中野一司(医療法人ナカノ会)「ケアなくしてキュアなし」
古屋聡(山梨市立牧丘病院医師)「地域は滅亡に向かっている」
堂垂伸治(どうたれ内科診療所)「介護保険が患者さんを支えている」
宮崎和加子(一般社団法人だんだん会)「困る!!困る!! 困る!!!」
花戸貴司(東近江市永源寺診療所)「家族がいなくても看取れる地域を」
中村悦子(キャンナスわじま)「訪問看護師は多職種連携のパシリ」
寺本千秋(紀州リハビリケア訪問看護ステーション)「暮らしを支える介護保険?」
畑中典子(かくの木薬局)「訪問薬剤師は医療の無駄をなくします」
小笠原文雄(小笠原内科・岐阜在宅ケアクリニック)「介護保険がいのちを救う」
そして参加者の皆さんからのご意見