<史上最悪の介護保険の改定を許さない!!>連続行動にたくさんのアンケート回答をいただきました。あふれる思いをお聞きください。
順次ご紹介していきます。(趣旨を損なわない範囲で、ご回答の一部省略、誤字の修正などを行っています。)
 ①②の感想→https://wan.or.jp/article/show/10319に続き、11月3日、11月10日の第3、4回WEB集会のアンケート回答からどうぞ。

・なお、来る18日の衆院第1議員会館での院内集会のご案内も以下からご覧ください。
第1回から4回までの集会の動画もご覧いただけます。
https://wan.or.jp/article/show/10259


【第3回〜介護施設の職員配置基準をICTで引き下げることはできない〜WEB集会のアンケートから】

Q:本日の集会のご意見をお聞かせください。


*実は介護保険制度のことを詳細には知りませんでしたので、どの方のお話も蒙を啓かれるものでした。だれでも歳はとりますし、体が不調になったり認知が以前通りにはいかなくなったりする可能性はあるわけで、誰がなってもいいように設計するのが保険だと思います。自分の老後および看取りの日のことを考えればやすらげる日々を保証しよう、その費用はみんなでわりかんにしよう、使わずにすんだ人はそれはラッキーなんだし、という議論になるはずでは?

*2025年問題といわれていて団塊の世代が後期高齢者になって厳しい状況になるのは予想していましたが、これほどの変更がされることについて、もっと多くの方に知ってほしいと思いました。

*重要事項が国会にも諮らず閣議決定される政権で机上の空論で進んでいる怖さを実感しました

*現在の介護施設での体制や状態、配置基準を4対1に変更する事で、おこる問題は介護ロボットやITの導入で回避出来る事ではない事が、とてもよくわかるように皆様討議してくださってました。

*グループホームを運営しています。現状でも 1.5:1くらいの配置でないと尊厳も人権も保たれません。

*施設の3:1と4:1の内容がわかりました。すごく勉強になりました。ケアマネジャーですが施設内のケアの実態はまだよくわかっていませんでした。施設入所するとおわりというのが現実でしたので、ここも安住の地、終の棲家になりえないとおもってショックです。施設入所の人がここ2-3年で亡くなる期間がすごく早くなっています。早い人で1か月以内、長くても1年以内です。なので、家族と共にケアマネもショックです。

*4:1になることが検討されているとはしりませんでした。3:1であっても、法律を守ることさえできないというお話を聞き、酷い改定だと思います。

*「4対1基準」の導入が介護をつぶすということがよくわかりました。特に今現在の3対1基準が介護保険法・労働基準法を守れない基準だということ、現場で何が起きるのか(人として個別ケアができない、刑務所の刑務官のような仕事になる、働く人がさらに来なくなるなど)。

*わたしが介護に興味を持ったのは20代の夜間大学生の時代に老人病院でバイトした経験のためです。その病院で介護の仕事を担っていたのは、青森から来ていた家政婦協会所属の女性たちでした。出稼ぎです。気のいい人たちでしたが、介護に関しては乱暴でした。
高齢者はベットから離れません。ベットで食べて排泄します。歩くことはしません。
ある日元気のいいおじいさんが入院してきました。要求がうるさく、お稲荷さんが食べたいと言っていたので、わたしは小遣いで買ってきてあげたりしました。若いわたしは、高齢者に優しくしていると怒られました。
そのおじいさんは、薬を増やされて、1週間後には歩けなくなりました。
なんだかおかしいと思い、3カ月ぐらいで辞めました。そのあとに雑誌などで老人施設の問題が暴かれていくのを読みました。
…お話を聞いていると、なんだか昔見た介護の世界に後退していくようです。
…若い人が働く職場に選ばなくなる。国は、安い外国人や低所得で文句を言わない人を雇えばいいと思っているのでしょうか。
高齢者をどうするつもりか。
…テレビはないのでラジオのNHKのニュースを聞くと、ICTやAIをすごく宣伝しますね。ほんとうに情報操作だけは長けています。わたしたちはおとなしい子羊のまま自己責任で死ねと言われている感じがしました。"

*職員配置の厳しい現状を知りながら国は改悪をするのだと思いますが、それでもより良い介護の為に、働きやすい職員配置の可能な介護保険制度を求めるという声を届け続けなければという思いを強めました。

Q:介護保険改悪についてのご意見をお聞かせください。

*自身の施設は既に不適切ケアの温床だが、それを正当化しかねない恐ろしい改悪だと考えている

*前職場は夜勤や階を跨いでの26人を一人でみるワンオペで、巡視も行かず、排泄介助もしてない、職員がおり、申し送りで状態が悪い事を伝えていたのにもかかわらず、全く様子を見に行かず、早出の職員が死後硬直したご利用者を発見するといった事が起こりました。本来なら施設全体で体制や対応を検討すべき事項だと思うのですが、何の検討もせず、当職員に対しての注意勧告もせず、そのままその職員はネグレクトし続けてており、それがどうしても耐えられず退職しました。
今の配置基準でさえ、ワンオペせざるを得ない状態に陥っているのに、配置基準を4対1にしたら、ネグレクトが平気で行われてしまう。したく無くてもネグレクトにならざるを得ない状態となってしまうと思います。 そんな状態で私は介護の仕事を続けるのは、精神的に壊れてしまいます。

*年寄りは役立たずと国は考えているのが腹立たしい

*この改悪を許してはいけません。国民は自分事と捉えて高齢になっても安心できる環境を勝ち取らなくてはなりません。無関心でいるつけは大きいです。

*ケアの質をもって接していきたいのに、いつも人手不足を理由に思うような介護ができない現状です。またさらに、人員基準4対1。悲しすぎます。人を人とも思わないような対応が増えていく事しか思えません。その人らしい生活を支え抜いて、介護を仕事にしている私達も支え抜いてこそやりがいも見出せるのに…介護の仕事をやっていく事も躊躇い悩み疲弊していきます。より良い方向へ向かうよう介護保険制度を見直してほしいです。現場の声がもっと届いてほしいです。

*現状でさえ、個別ケアなんて出来てなくて、尊厳どころでは無いという現状を、ハッキリ厚労省に伝える事からでしょうか…

*前回の会で「介護保険は詐欺」という本を書かれたというのを聞いて、早速買いました。
わたしも、「介護保険は詐欺」と言ってきました。
でも、社会福祉団体、社会福祉士会その他が抗議の声をあげません。
なんかおかしくても国に従うのが田舎です。
もっとみんなで声をあげれば、変えることができるのにと思うのですが、
自分の生活を守るのに精一杯で無理なのでしょうか。
*私のフィールドである医療も、医療費抑制と個人負担増が続けられています。年金も生保も教育も保育も、根底には国民生活を軽視する日本の政治の問題があります。お互いに実情を理解し合って、安心して暮らせる社会のために手を取り合って進めればと願っています。

*坂野施設長が言われたように、4対1配置で施設ケアが監視と管理に変わり、サービスの質が落ち、虐待に変わることのないように、どんなことがあっても、4対1配置には反対すべきです。介護職に魅力を感じ、お年寄り目線で仕事している職員が疲弊しない介護業界であってほしいと願っております。



続いて、11月10日の第4回WEB集会です。

    ~☆:☆:☆:☆:☆~

【第4回WEB集会〜訪問医療・看護の現場から~介護力がなければ在宅医療はできない〜のアンケートから】

Q:本日の集会のご意見をお聞かせください。


*現場で高齢者に触れている人ではないと分からない問題がよく見えた

*"Drが看取りの方や認知症の方はキュアではなくケアだと言って下さったことが介護職としてとても嬉しかったです。施設でしか働いたことがない私には在宅医療のお話は新鮮でした。自分の両親は70代です。地域格差がこれほどまでに進んでいる中で奮闘されているレポートが心に響きました。
4:1はもちろんですが、要介護1・2の方を介護保険から切り離す事に対しても断固反対します!

*全国、様々な地域で頑張っている仲間がいることが励みになった

*医療は介護がなければ成り立たなくなっていることを痛感しました!

*医療と介護の関係が分かりました。介護保険の改悪があると一部の高額所得者を除き多くの人が安心して生活できなくなることをひしひしと感じました。

*地域でいのちを支えて下さっている方々のお話はとてもリアルでした。暮らしの質がその方のいのちをも左右することを痛感します。介護が誇りをもって暮らしを支えていけるよう、また生業としても成り立つようにしていかなければなりません。
介護保険が始まった時と現在では家族構成や社会情勢がかわり、家族の介護力は低下しています。これを補う地域力を地域包括ケアという名のもとに無料や定額で使おうとする方針にも疑問を感じます。
もう一点、訪問看護ステーションのリハビリの制限はなぜ起きているのでしょう。
今こそ、リハビリが暮らしを支えるという気概を持って頑張って欲しいと思います。

Q:介護保険改悪についてのご意見をお聞かせください。

*要介護1・2が介護保険からはずされる? 初めて知りました。保険料を真面目に支払っても、自分たちが安心して利用できるシステムになっていないと意味がない。このような情報がもっと国民の多くにわかりやすく伝わることを望みます。

*"そもそも総合事業、「介護予防・日常生活支援総合事業」がうまくいっている自治体はあるのでしょうか。国はたくさんのお金を使って動いたと記憶していますが、生活支援コーディネーターがちゃんと機能しているところを聞いたことがありません
2025年問題とか言って団塊の世代が75歳になるときを考えてとか言っていたと思いますが、もうすぐそこです。
それが今回の介護保険改悪です。非常に憤りを感じてます。
介護保険はもう破綻していると思いますので、税金を使って介護職を救済してください。消費税を社会保障に使ってください。そうしないとこの国は本当に悲惨な状況になると思います
25年間たすけあいの会を運営し、介護保険事業もやっている主任ケアマネです"

*要介護1.2まで各自治体の地域支援事業に移すという改悪は、自治体によってサービスメニューや利用料などに格差が生じ、サービスが受けられない介護難民が続出するのでは。
ケアマネの利用者負担導入は、介護への窓口を閉ざすようなものです。利用抑制を促す狙いがあるのではと疑いたくなります。

*介護保険の自己負担の2割化は必ずサービスの利用控えに繋がります。
軽度者の生活支援を外すのならば、介護保険法の理念も変わるものと思います。

*私は要介護2です。改悪されたら、今でも悪いのに、さらに良くない人生になるかと思と、本当に当事者の気持ちをもっと考えてほしいです!