オランダの年越しは毎年盛大な花火と共に新しい年を迎えます。



 過去二年はコロナの影響で花火は例年より少なかったそうですが、
今年はそのうっぷんを晴らすかのように盛大な花火が次々と打ちあがりました。

 花火の爆音を聞いているとウクライナ戦争が想起され、
今年こそは戦争が終わってほしいと思いながら空に上がる花火を眺めていました。

 大晦日から元旦にかけてのこの花火は、毎年けが人が出ることもあるそうで
日本大使館からは「極力外出しないように」という注意喚起がありました。
他の日本人からも、「この日は花火がすごいから外に出ない方がいい」と聞いていました。

でも私は実際に外に出てその日の様子を見てみたくなり、カウントダウン間近に近所の運河沿いに出かけました。

ちょうど年が明けたころ、遠くから「Happy New Year!!」と叫ぶ声が聞こえ、
その後あちこちから人が出てきました。



 知らない人とも「Happy New Year!!」といってハグを交わしました。



それからしばらくは四方八方から打ち上げ花火が上がり続け、
遠くに見える歴史的な教会も花火の明かりに照らされて幻想的でした。



 比較的暖かい夜だったこともあり、私は30分近く外で花火を楽しんで帰宅しました。

 この年越しの一体何が危険なのか、さっぱりわかりませんでした。
確かに子供や音に敏感な人には、あれほどの花火が一気に上がるのは恐いかもしれません。
でも大人であれば全く問題ない海外の年越し風景でした。
むしろ、ものすごくきれいな花火を間近で楽しめたし、そこにいる人たちの様子を見たり、
普段は見られない景色を見られて、異文化を肌で感じることができていい経験になりました。

 やはり興味のあることは、誰が何と言おうと自分で体験することが大事だと思いました。
だから、もしあなたにやってみたいことがあるなら、その気持ちを大切にしてください。

政府が「危険だから外に出てはダメ」と言おうと、
尊敬する人が「仕事がイヤでもしがみついて、絶対に辞めてはダメ」と言おうと、
自分の身の安全を確保して、大丈夫であれば興味のあることに向かって外に飛び出してみてください。
そうすれば、見たこともない景色が見られるかもしれないのです。



今回も読んでくれて、ありがとうございました。

花火の爆音に怯えるクッキー



☆☆☆☆☆☆ Sami
1973年生まれ。Feminist、非典型所属者。
群馬→東京→アメリカ・ノースカロライナ州→東京→2021年11月にオランダ移住(いまここ)
大事なもの:Freedom of Choice
座右の銘:実践あるのみ
猫と幸せに生きています。
自分の居心地のいい場所は自分で作ります。どうぞご一緒に。
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