https://readyfor.jp/projects/kanitafujinnomura サイトより

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関連新聞記事:
東京新聞tokyoweb 「財政難、糾弾…女性支援活動に相次ぐ壁 千葉の保護施設は交付金に数年 「苦しむ女性をこれ以上生んではならない」」

2023年2月6日 12時00分https://www.tokyo-np.co.jp/article/229531
東京新聞tokyoweb 更生や指導ではなく公的支援を…貧困や性暴力に悩む「困難女性」に新法 自治体の意識改革がカギに 2022年5月18日 06時00分https://www.tokyo-np.co.jp/article/177901

以下、クラウドファンディングプロジェクトのサイト、https://readyfor.jp/projects/kanitafujinnomura から、抜粋掲載させていただきます。
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ほぼ3年にわたるコロナ禍により、多くの市民が、今、困難さを抱えています。
とりわけ、子どもと女性の負担は目を覆うものがあります。
そうした今こそ、性被害や虐待に苦しむ女性と共に生きてきた、日本で唯一の婦人保護長期入所施設 かにた婦人の村は、新たな一歩を踏み出す時だと考えました。
みなさまのお力をいただいて、ご一緒に、困難を抱える女性に寄り添いたいと願い、クラウドファンディングへのご参加を呼びかけさせていただきます。

売春防止法から「困難な問題を抱える女性への支援に関わる法律」へと流れが変わった
従来、日本の女性支援は、特別刑法である売春防止法を基本法として、国と民間が協力して行ってきましたが、福祉事業として行いたいという強い願いを持つ現場の支援者(婦人相談所、婦人相談員、婦人保護施設職員)による長年の国への働きかけによって、「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が2022年5月19日に成立し、2024年4月から施行されることになりました。
このことによって、女性支援は、より当事者に寄り添ったサービスを提供する福祉事業として確立されていくことになります。

上からの目線で更生を指導することから、寄り添って自分を肯定して生きる道へ共に歩くことへ
DV、虐待、性暴力などの被害を受け、深刻なトラウマを抱えた女性は、被害者であるにもかかわらず「自分が悪い、自分は汚い、自分は無能」という心理状態に陥っており、ただ保護して衣食住を保障されるだけの生活では回復していくことができません。
また、心理治療やカウンセリングだけでも被害を回復することはできません。日常生活の中で、自分の能力や強みを再発見し、自己肯定感や自尊心を再獲得する過程が必要なのです。

かにた婦人の村のこれまでの歩み
かにた婦人の村は、これまでの売春防止法上の「婦人保護施設」の中でも、日本で唯一の婦人保護長期入所施設(※)として、とくに回復に時間のかかる困難さを抱えた女性に、手芸・陶芸・農園・製菓など、さまざまな日中活動の場を提供し、自己肯定感と自尊心を取り戻していただく支援を長年(開設1965年)提供してまいりました。
※厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/000992180.pdf

入所されている方々
1965年の開設当時に入所してきた女性たちは、当時の社会的環境の中では、知的障害や精神障害で、自活することが難しい弱い人たちでした。そういう弱さが利用されて、性的な搾取・暴力・虐待を受け、わたしたちのもとにたどり着くまでに、たいへん苦しい思いをしてきた人が多くいました。
近年、知的障害や精神障害がない女性への虐待や暴力、性被害が顕在化し、保護や入所に至る方が増えております。彼女たちはごく近しい親族や夫からの性的搾取や性被害、虐待被害に遭われて、大きな心の傷を負っており、フラッシュバックによる逸脱行動や感情失禁のようなPTSD症状を抱えているために、日常生活を送ることが難しくなっています。

豊かな日中活動によるこれまでの実績
このような状態から回復していくには、寄り添う支援・安心して毎日を過ごせる環境・十分な時間が欠かせないのです。
かにた婦人の村では、生活に密着した活動(洗濯 食事作り 畑づくり お菓子作り 営繕 施設の花壇の整備 後援者の協力によるリサイクル事業)を日中活動化し、利用者さんに自分の好きな活動を選んで参加してもらっています。それらの活動の中で、知らなかった自分の能力や才能を再発見してもらい、そこで得た自信を利用者さんの回復に繋げてきた長年の実績があります。
本格的な陶芸窯や釉薬、業務用のパン焼き窯、田畑、果樹園などを備えた婦人保護施設は例がなく、全国どこからでも利用可能な婦人保護施設である点も、日本で唯一のユニークで貴重な女性支援の社会的資源です。

建て替えによるこれからのあゆみ
今回の新法成立を機に、老朽化した居住棟を、新しい法律の理念を実現できるような新しい建物に建て替える計画です。現在、20代から80代の女性が46名生活しておりますが、新しい居住棟には60名まで入居可能となります。新しい法律の施行により、今まで行き場がなかった困難女性に、より広く支援を提供していきたいと決意しました。
また、今回の建て替えには国や各地方自治体から補助金をいただくことができますが、補助金だけでは資金的に不足し、さらに豊かな日中活動の場の整備までは手が回りません。そこで、居住棟の整備と併せて、日中活動の場も、皆さまのお力を借りて整備したいと考え、この度、クラウドファンディングによりご支援をお願いすることにいたしました。

わたしたちの理念
かにた婦人の村は、一人一人の在り方、感じ方、価値観の違いに応じて「個別に寄り添い・共に生きる」姿勢で、女性たちの支援をしてきました。
大切にしているのは、「自分がどうしたいか、自分がどうなりたいか、そのために、支援者には何を手伝って欲しいか」を、時間をかけてでも自分で考えてもらうことです。
心理治療が必要なこともありますが、過去を振り返ることが必ずしも回復に繋がらない人もいます。「今は過去に向き合わない」という選択だってありうるのです。このような選択をすること自体にエネルギーが必要ですし、パワーレスな状態では、選ぶことにさえ、困難さがあります。だからわたしたち支援者のいちばんの仕事は、日々の「エンパワメント」なのです。

このような主旨をご理解いただき、わたしたちの新たな出発へ加わってくださいますようお願いいたします。

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ぜひ、動画や写真が掲載されているクラウドファンディングのページ https://readyfor.jp/projects/kanitafujinnomuraをご確認ください。