2023.04.24 第一回アドバンスコースレポート

西川 由紀


 いよいよ第1回フェミ塾アドバンスが始まった。今日はうえの先生からの「研究とは何か」に関する講義を聴く。その後、数人が発表する予定だ。講義では、研究という大海原へ乗り出し目的地へたどり着くための航海の仕方が伝えらる。地図やコンパスの使い方、風や雲の読み方といったノウハウが伝授される。と思っていたら大間違い。自ら獲得しなければならないのだ。

 ここには、様々な経歴を持つ人々が参加している。3週間前に行われた打ち合わせと担当決めの際、ZOOM画面には、初めて目にする顔、顔、顔が並んだ。フェミ塾入門からアドバンスへ来た人もいれば、私のようにうえのゼミ経験者もいるし、学位論文執筆のために参加する人もいる。メンバーのすごい経歴、経験に、なぜ私が選考されたのだろうと思った。

 緊張しつつ意気込んで講義を聴いているところへ、うえの先生の言葉が矢継ぎ早に降り注ぐ。「理論仮説、作業仮説、検証可能なデータ、セコハン、ドラフト、リバイズ・・・」その美声と流れるような話し方で、うえの先生の語りはとどまるところを知らない。知っているはず、聞いたはずの言葉をキャッチするのが精一杯になる。ボーっとすると、置いていかれる。いや、ボーっとする暇がない。「ここまでのところで、言いたいことや質問あります?簡単でしょ?」笑顔のうえの先生。私、笑えません。

 それぞれの目的地へ到達するため、私たちは、今、船出する。いつ荒波に襲われるか、遭難するかもわからない。リタイアするメンバーも出るだろう。そんな旅へ、うえの先生やメンバーとともに鍛え上げた研究計画書を頼りに出発する。到達地は、どんな場所だろう、何があるのだろう。そこから何が見えるのだろう。何を獲得するかは、私たち次第である。そんな旅に出ようとする私たちを、この場所は後押ししてくれる。

ようこそ、フェミ塾アドバンスへ。
いざ、出航である。

第二回レポートhttps://wan.or.jp/article/show/10645#gsc.tab=0