関係ないけど昔うどん記事書いたの思い出して、ひさしぶりに行った東京の肉うどん(豚)と紅ショウガ天(かき揚げ)


今期の朝ドラ、良いですね。最近たまに見てる韓国ドラマもフェミ感あふれる作品が多くてパワーもらってます。そのあたりまたいつか書けたら、と思いますが、なんかそういやだらだら連載しててすみません。

ドラマもですが、最近とくに、フェミニズム的にこれまで、女性差別や女性への抑圧という言葉で説明できるだろうけど、もうちょい日常的な感覚で、っていうのを示す言葉にたくさん触れる機会があって、その意味ではよい時代になったと思っています。モヤモヤ、呪い、しかたなくない!、などなど。



そんなこんなで、モヤモヤっていうのはたぶんフェミを自覚してる方なら少なからず日常のなかにたくさんあったんじゃないかなあと思うのですが、たまたまPCを探ってたら10年前に日本女性学研究会のニューズレター記事向けに集めた、Yahoo!知恵袋のなかで出会ったフェミ的に気になる質問、というファイルを見つけました。フェミ的に、はて?という視点で出された(もしくは作られた?)質問が主ですが、問題含みな思考を疑わずに質問、というものもたくさんあったように思えます。当時気になった質問にツッコミを入れ、現代のフェミ的視点も加えつつ、今回は徒然に語らせていただければ(ちなみにリアルタイムの質問ならネット記事にするのは(別にSNSでがんがんシェアされてるとは思いますが気持ち的に)少し躊躇するところもありかすが、10年前だし、まあええかな、と)。


【フェミ的に気になる知恵袋1】「『男の職場に女が入って来たから、俺らの仕事がなくなる』というオッサン。」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12119886917
タイトルのとおり、居酒屋でそうこぼすおじさんと出会って、質問主は男性ぽいですが、そのぼやきはおかしくないか、という視点で書かれた質問。現在の話題としては逆差別、弱者男性、ひいてはフェミサイドにもつながるような、「女が権利を得ることで男が不幸になる」思考。若い世代の男性が違和感示す描写は心強いなと思いました。

★ツッコミ(ぼやきにたいして)
それやったらそもそも男が優遇されてきたって理屈も成り立つし、そんなん通用する思ったら情けないで!


【フェミ的に気になる知恵袋2】「職場の男子トイレを女子社員が掃除する会社・・・
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1335832048
女性社員はお茶汲み、掃除、と男性社員とは異なる業務を課せられる。男性社員は男性社員でしんどい業務をしてる、お互い様だ、て意見は回答にも見られますが(災害時の食事の担当などでも同様の声がありましたが)そもそも性別で有無を言わせず振り分けがされてることが問題ですよね。社長がそう人なら仕方ない、て回答もあるけど、会社で決まってたら従うべきって考えは労働のあり方として許されませんからね。

たしかに、10年経った今では(あるんでしょうけど)かなりこれはアカンこと!て認識は社会に共有されてるんじゃないかなと思います。女子力なんて言葉で女性ジェンダー役割が主体的に選べる能力みたいになってそのくせそれでジャッジされる鬱陶しさはありますが、男が免除されたしんどいケアの押しつけへの拒否反応の炎はこの先もずっと消えないのではと思います。

★ツッコミ(その会社へ)
それがあたりまえ、という言葉を発することが無責任で有害!!

こちらは関西の肉うどん(牛)と紅ショウガ天(紅ショウガそのまんま)。
















【フェミ的に気になる知恵袋3「夫のパンツに衝撃」】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1290116292


これも当時衝撃的だった質問と回答。夫がいつも便をつけたままパンツを洗濯機に入れてくる、という妻の悩みにたいし、むしろパンツにウンコがつく夫の健康のほうを心配しろ、という地獄のような回答のオンパレード。女へのケアの押し付けもここまで来ると、逆に男を自立した人間にしたくないのがジェンダーなんか、と疑ってしまいます。反面教師的には名作知恵袋です。しかしたしか最近の類似の質問では、回答欄の反応は夫への批判が多かった記憶もあるので、たぶん認識はよい流れに変わってきているのではと思います。「怒りたい女子会」のデモコールにも「立ちションするなら掃除しろ!」てのもありましたし。

★ツッコミ(この夫やそれを許す妻的立場の人らへ)
事情がないなら、自分のモノは自分で処理!自分の健康は自分で管理!他人の領域を汚さない!それがケア!


【フェミ的に気になる知恵袋4】「異動先の女子トイレがミジメで、辞退しようか迷ってます............................」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1288600812
職場の一角を仕切ったところが女子トイレで、職場の人に知られながら用を足さないといけない、しかし男と同様に働く気概があるなら躊躇せず使え、と「憧れの」女性上司に言われ・・という、これはかなりの確率で釣り質問でしょうね。ベストアンサーが指摘してることがすべてで、たぶん、女が活躍するのを気分よく思わない男性(もしくは女性かも)の手による自作のにおいぷんぷんです。男女平等というなら女はもっと苦労しろ、的な風潮にも通じます。

★ツッコミ(自作と想定したうえで、投稿者へ)
女の敵は女、って構図、古いですよね!!


【フェミ的に気になる知恵袋5】「男性の職業と学歴は褒めてあげなきゃマズイのでしょうか?><」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1132841986

合コンで、医師の男性が職業や学歴をネタに偉そうにしてきたので、一喝したが、悪いことをしたのか、という相談。終始上から目線の男性に理路整然と言い返す様子に共感するベストアンサーですが、他方で「人のプライドをズタズタにする権利も貴女にはありません。」という男性が被害者であるかのような回答にも人気が集まっています。でも、人のプライドを傷つけることがよくない、と言うなら人としての相手を尊重し合う関係性を想定しているわけで、なら自分の尊厳だけを守る男性ジェンダーがデフォルトになることの問題性はわかるのでは、と思います。

★ツッコミ(合コンの医師およびそれを擁護する回答へ)
しょうもないプライドは尊重する意味無し!!!


質問は5つにしぼったけど、あらためて見返したら5つ中3つトイレネタやん!!・・・なんて、戯れに終わった今回ですが、また次回も(あれば笑)よろしくお願いいたします。



【追記】そういえばうどんの記事っていつだったっけ?と探したらこちらも10年以上前ですね・・

色とりどりの、うどんのある日常。(晩ごはん、なあに?24) 荒木菜穂
https://wan.or.jp/article/show/3604


あと、今回もまだ宣伝!!よろしければ!!↓

分断されないフェミニズム: ほどほどに、誰かとつながり、生き延びる

著者:荒木 菜穂

青弓社( 2023/12/18 )