今月初めに「能登の突端に思う・2024年夏(前後編)」 をWANへ寄稿して案じていたところ、台風以上の豪雨が能登を襲うこととなってしまいました。残念なことに犠牲になられた方々のご冥福を謹んでお祈りするとともに、被災なさった皆さまへ心よりお見舞いを申しあげます。
能登の突端・珠洲市の高屋では、今のところ生命に関わる被害は生じてないものの、高屋の給水タンク(もともとの貯水湖というか、水道のもとになるタンク)へ(人が)行けるようにして、水が溜まるようにしないと、トイレも使えない、水道も使えない、という状態だそうです。
また、電気も来ていない、携帯電話は山の上まで車で走らないと(電波がないため)使えない状況だとか(そのため携帯の電源は切っている)。
いろいろ不自由ななかでも、とりわけトイレが困っているそうです(皆さんトイレを我慢することを余儀なくされている)。市役所に声を届けたところ仮設トイレが3つ届いた迄はよいのですが、段差の大きな和式トイレだったため、高齢者は足の曲がらない方も少なくなく誰も使えません。
「このままでは二次的な人的災害が起きる」と訴えると、市役所から発電機が届き、やっとトイレを流せる電気がきた…と安堵できるかと思いきや、今度は水がなくなった。自衛隊による給水は始まっているそうですが、(水を)配るといっても限度がありますし、高齢者は取りにいくことが叶いません。
「もとの貯水湖の水が溜まって、こっちへ流れてくる。そのパイプは傷んでいない。もとの貯水湖に水が溜まる、そこが、壊れている」状況で、「そこは、道を開けられないことには(誰も対応できない)。自衛隊でなければ(道を)つけられないと思う。だから、自衛隊に、高屋の水道のもとになるタンクに水が溜まるよう、そういう作業をしてほしい」と強く訴えたい、とのことでした(高屋の圓龍寺住職より)。
そうした現場の声を私自身も今後の自分の原稿に反映させて参りたいと思いますが、よろしければぜひ皆さまも、それぞれの持ち場で、できることをご検討ご実践くださいますと心強く、とりいそぎ情報を共有させていただきます。