オランダに移住して約3年半。
日々のチャレンジや発見は続いていますが、生活にもすっかり慣れてきました。



3月8日の国際女性デーに、アムステルダムで開催された「Feminist Walk」に参加しました。

約15,000人が集まり、ダム広場は多様な年齢・性別・国籍・人種の人々で埋め尽くされていました。

印象的だったのは、高齢の女性が興奮気味にプラカードを見て回っていた姿や、
3歳くらいの女の子が肩車されながら「私もボスだし、私も怒っている!」と書かれたプラカードを掲げていた光景です。


また、男性名の通りが圧倒的に多いことを問題視し、女性名の通りを増やすよう訴える人々もいました。


友人達


私もプラカードを手作りしていきました。

ウォークが始まると、最初は静かに歩いていましたが、友人が「今日は僕にとってお祝いの日ではなく、プロテストの日だ」と言い、
彼が「家父長制をぶっ壊せ!」と叫ぶと、次々と他の人々も声を上げ始めました。
「同一労働同一賃金!」「これがフェミニストの姿だ!」など、さまざまなコールが響き渡りました。


途中、キリスト教保守派の人々が中絶反対のプラカードを掲げて立っていましたが、彼らは無言のまま私たちを睨んでいるだけでした。

一方、私たちは「Boo! Boo!」とブーイングしながら通り過ぎました。

意見の違いはあれど、アメリカのような暴力的な対立にはならず、比較的穏やかなすれ違いでした。


40分ほど街を練り歩き、終点の公園に到着。
多くの人々が音楽に合わせて踊り、叫び、ある女性は「Free Nipples!」と上半身裸で自由を表現していました。




同行したオランダ人女性は、「まだまだプロテストが足りない。もっと声を上げなければ」と話していました。

このイベントは多くのボランティアと、政府の手厚い補助金によって支えられているようです。

日本では活動資金の確保が大きな課題ですが、オランダではNPOのイベントでもほとんど無料で、時には飲食まで提供されることもあります。

政府の支援があることで、女性たちの活動はより力強く展開できるのだと実感しました。

日本でも、草の根のフェミニスト運動にもっと支援があれば、女性たちの声をより広く届けられるのではないか——そんな思いを強くした1日でした。


今回も読んでいただき、ありがとうございました。

いつでも遊びたいクッキー




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Sami
1973年生まれ。Feminist、非典型所属者。
WANオランダ特派員
群馬→東京→アメリカ・ノースカロライナ州→東京→2021年11月にオランダ移住(いまここ)
大事なもの:Freedom of Choice
座右の銘:実践あるのみ
猫と幸せに生きています。
自分の居心地のいい場所は自分で作ります。
どうぞご一緒に。
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