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2024年8月に開催された国際シンポジウムをもとに、各分野の専門家によるラテンアメリカのフェミニズムシーンに関する書き下ろしコラムや資料集を加えて刊行!
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本書は、国際シンポジウム「日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム」(2024年8月3日開催、ラテンアメリカ探訪200回記念企画実行委員会・立命館大学国際言語文化研究所ジェンダー研究会 共催)【WANでの紹介ページ https://wan.or.jp/article/show/11343】をベースに編集されたブックレットです。書籍化にあたり、文学、哲学、政治学、文化人類学、地域研究といった各分野の専門家によるラテンアメリカのフェミニズム・シーンに関する書き下ろしコラムを多数収録しました。
さらに「ラテンアメリカのフェミニズムとより深く出会う入口となる資料集」として、文学・音楽・映画・書籍・Web論文などの情報も収録されています。
欧米に目が向きがちな日本では、ラテンアメリカのフェミニズムを広く扱った類書はほとんどありません。本書の編集にあたっては、「日本から/日本語で」ラテンアメリカとフェミニズムを考えるという視点を大事にしました。家父長制とグローバルな新自由主義が結びつき、生活の不安定化が進む世界で、それらに立ち向かうラテンアメリカ発の力強いフェミニズムの思想や活動は、日本の私たちにとっても大きな示唆を与えてくれる可能性を秘めています。
【目次】
序章 日本からラテンアメリカとフェミニズムを考えるとはどういうことか
第1章 ラテンアメリカ文学、フェミニズ ム、そしてマチスモ
第2章 プダウエル区(チリ、サンティアゴ)におけるマプーチェ・フェミニズムの出現に関する考察
第3章 フェミニズムにおけるアートとアクティズム
第4章 採掘主義について
おわりに ラテンアメリカをまなざし、私たち自身をひきうけること
【コラム】
女性解放とアナキズム●ブラジル現代女性文学:「語りの場所」を広げる女性たちの歩み●ペルーの紙幣と女性たち:ジェンダーとインターセクショナリティ●メキシコにおける女性の政治参画●「楽土」の影:伝統と進歩の狭間で生きるブラジル日系移民女性の現実●カリビアン・フェミニズムを繋ぐ「エロティック」●スポーツにおける男性同性愛嫌悪:サッカー・メキシコ代表の応援と国際サッカー連盟(FIFA)の制裁●ラテンアメリカの有償家事労働者事情●ボリビア先住民女性の声とフェミニズム●女性の身体と詩とバイリンガル●マリチュイ:大統領選に挑戦した先住民女性●チカーナ・フェミニストグロリア・アンサルドゥーア●武装解除の美学:メキシコの女性映画コレクティブ●生きることを歌う、生きるために歌う:女性解放を歌う手法●モンセラート・サゴによる中米の現在とフェミニズム●チリ・女子大学生が引き起こした「フェミニズムの津波」●チリにおける変革のうねりとフェミニズム運動●これまでと、これから:ラテンアメリカ探訪通算二〇〇回●シンポジウムの記録
【ラテンアメリカのフェミニズムとより深く出会う入口となる資料集】
文学◆その他文献 ◆音楽◆映画◆インターネットで読める論文記事
編者:水口良樹(ペルー音楽研究者・大学非常勤講師)・柳原恵(立命館大学産業社会学部准教授・お茶の水女子大学ジェンダード・イノベーション研究所准教授)・洲崎圭子(お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所研究協力員)
◆書誌データ
書名 :日本から考えるラテンアメリカとフェミニズム
編者 :水口良樹、柳原恵、洲崎圭子
頁数 :162頁
刊行日 :2025.4.7
出版社 :中南米マガジン
定価 :1500円 +税
慰安婦
貧困・福祉
DV・性暴力・ハラスメント
非婚・結婚・離婚
セクシュアリティ
くらし・生活
身体・健康
リプロ・ヘルス
脱原発
女性政策
憲法・平和
高齢社会
子育て・教育
性表現
LGBT
最終講義
博士論文
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