2010.09.28 Tue
7月8日(木曜日)から、「エコクラフト~もったいないを家庭から~」ワークショップが始まりました。家庭で使わなくなった古布をリフォームし、布ぞうりや作務衣を作る全4回の連続講座です。第2回終了までのご報告をいたします。
このワークショップは、一斉に作り方を習うのではなく、個人個人の作りたいモノ、持ってきた布に合わせてどのように作り変えたらよいか、先生がアドバイスしてくれます。
まずは、布ぞうりの班、作務衣の班に分かれて、それぞれの作業を進めていきました。
扱いやすい布や、そうでない布など、長い経験があるからこそ、適切なアドバイスがなされ、家庭で眠っていた布がよみがえっていく様は、まさにエコクラフトといった感じでした。
今回の講座で大切にしていることは、なるべく布を切らずに再生させることです。着なくなった浴衣を作務衣に作り変える作業も例外ではありません。袖が長くて作業着として使いにくい場合には、折って留めるなど、極力そのままの形を生かしていくのです。
そこには、愛着のあるものを大切にするという気持ちがこめられています。忙しい毎日で忘れがちな何かを思い出させてくれる講座となりました。
「エコクラフト~もったいないを家庭から~」ワークショップ全4回が終了しました。
今回の講座は、布ぞうり、作務衣づくりに限られたものではなく、使わなくなってもったいないと思うものを再生させることが目的です。裁縫が得意でなくても出来るよう、解いたり切ったりせず、なるべく元の形を活かして使えるモノになるよう、多崎先生にアドバイスをいただきつつ、工夫を凝らしながら作業していきました。
小さくなった息子のTシャツや、娘のゆかた、夫のネクタイなど、一度はごみ袋に入れられてしまったものが引っ張り出され、指編みのマット、夏物の寝巻き、テーブルセンターなどに生まれ変わっていきます。まるで命を吹き込まれたかのようです。
「今ある使えそうもないモノを、また、使えるモノに変えることができるのは、とても素敵なことだと思います。」
「引越しをしたところ、着ていない衣類、着物、使っていないものが多く出てきました。今、時間ができたので参加したのですが、とてもいい刺激になりました。」
など、受講者からも満足の声が届いています。
使い捨ての生活を見直すことで、環境問題への関心も高まりました。手しごとは癒しの効果もあるとのことで、心にも地球にも優しいワークショップを開催でき、有意義な時間を過ごすことができました。受講者の中には、初めてセンターに来館された方も多く、センターを知っていただくきっかけとなりました。また、新しいつながりは、さらに「エコの輪」を広げていくことでしょう。
カテゴリー:参画プラネット
タグ:くらし・生活