2010.11.13 Sat
毎年11月12日から11月25日までの2週間に実施される「女性に対する暴力をなくす運動」のプレ・イベントとして、11月6日(土)シンポジウム「DV防止策と男性の意識改革を考える」を開催しました。
当日は飛び込みでの参加も多く、総勢約50人の方が足を運んでくださり、関心の高さを実感しました。
はじめに、コーディネーターである、お茶の水女子大学副学長の戒能民江さんから「DV防止策と男性へのはたらきかけ」についてお話がありました。
前半は、名古屋家族相談室の市川季夫さん、DV防止教育センターの岩瀬祥代さん、一般社団法人DVサバイバーアドヴォカシーセンターの原田理恵子さんがパネリストとして、ご自身の活動とDV防止に向けた男性への働きかけについて話されました。
市川さんから、名古屋家族相談室を開設した理由や実際の事例の紹介がありました。岩瀬さんは、アメリカのDV事情(DVを罰する法律や、加害者を教育するプログラムがあること)にふれた後、自身が取組まれているDV防止教育センターについて話されました。原田さんは、アメリカマサチューセッツ州で取組まれている、エマージの「バタラー教育的介入プログラム」を紹介されました。男性へのはたらきかけという到達点は同じであっても、さまざまな取り組み方があることがわかりました。
後半は、コーディネーターである戒能民江さんを中心に、パネリストと参加者との質疑応答の時間でした。各国の文化的背景の影響もあるのか、日本ではまだまだDVを容認している状況があるのでは…との声もあり、具体的な行動への道すじが問われていることを認識しました。
DVのシンポジウムというと、これまでは被害者に焦点をあてた企画内容が多いように感じますが、今回のシンポジウムでは加害者を対象として企画を練り上げました。こうした視点から、DV根絶のためには加害者への支援や教育が重要であり、どのパネリストもDVの加害者の変容が必要であると強調されていました。
今回のシンポジウムで、男性(加害者)への働きかけをしている団体が名古屋市には2つもあり、また、加害者の意識の変革を目指すプログラムもいくつかあることが紹介されました。DVに対する社会の意識が変わっていくためには、まずは「自らが知る、知らせること」…今後に向けて期待をこめつつ、今日のシンポジウムがその一歩となればと思っています。
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