2011.12.24 Sat
拡がる。
届ける。
受け取る。
「拡がるブックトーク」は、男女共同参画センター【センター】とNPO法人ウイメンズアクションネットワーク(WAN)【インターネット】、そして、岩波書店が刊行した『新編 日本のフェミニズム』(全12巻)【書籍】をつなぐ協働事業として全国各地で開催されています。企画がスタートしたのは昨年7月、第1回は今年の6月。「書籍・センター・インターネットを重層的につなげつつ、フェミニズムを次世代に手渡す」という目標を共有し、ともに力を合わせて活動する協働事業を展開中です。
「書籍+センター+インターネット=∞(チカラは無限大)」
名古屋市男女平等参画推進センターで実施された『新編 日本のフェミニズム』第2巻『フェミニズム理論』のブックトークは、この協働事業の第11回目!名古屋での開催に向け、全国各地のブックトークでの経験を活かすことができれば…と思いつつ企画を組み立ててきました。
さて、ブックトーク@なごや!
幕開けは、共催者であるNPO法人ウイメンズアクションネットワーク(WAN)からの挨拶。「女性をつなぐ総合情報サイト―女性のための情報を発信し活動をつなぐウェブサイト」を核として活動しているNPOです。登壇者のお一人、上野千鶴子さんが理事長を担当されています。
■WAN:http://wan.or.jp/
基調講演は、『フェミニズム理論』の編者で首都大学副学長を務める江原由美子さん。「フェミニズム理論という冒険」をテーマに「燃えて」語ってくだいました。
大きな枠組みとしては、次のとおりです。(江原さんのレジュメより)
1 フェミニズム理論とは?
2 フェミニズムの知識批判
3 近代批判としてのフェミニズム理論
4 モダンとポストモダン
5 暗雲の中のフェミニズム理論
この基調講演を受け、「明日につながるバトントーク」へ。
江原さんと東京大学名誉教授の上野千鶴子さんが「フェミニズムのバトンのゆくえは?」をテーマに熱くトークを展開したのです。
・理論は、「もやもや」した感覚や「うざい」という気持ちからスタート
・理論は直観から生まれ、理論構築には「しつこさ」と「こだわり」が重要
・新たな理論は、既存の学問から抑圧を受ける
いま、ここでしか聴くことができないおふたりからのメッセージであふれていました。
まだまだ、続きます。
ブックトーク@なごや…キーワードはバトン。
最後に、取り出されたバトン!
江原さんと上野さんがサインをして、「どなたか、フェミニズムのバトンを受け取ってくださる方はいますか」と一言!
……ひとり、そして、よにん。ぜんぶで、ごにん。
バトンを受け取る女性たちが現れました。
ほっとする江原さんと上野さん。
「フェミニズムに対する思いと問いがこめられたバトン」を受け取った女性たちからのメッセージを聴きながら、フェミニズムの新たな可能性に思いをめぐらせました。
わたしのフェミニズム、発見のとき。
追記:全国各地のブックトークの報告等は、下記のサイトでご覧になれます。
■http://wan.or.jp/booktalk/
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