エッセイ

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9月18日 計画策定時期を間違えた新大臣

2010.09.28 Tue

9月18日 計画策定時期を間違えた新大臣:
岡崎トミ子国家公安委員会委員長、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全、少子化対策、男女共同参画)の閣僚就任記者会見

菅改造内閣の人事、期待が高まりましたが、担当は岡崎トミ子参議院議員となりました。衆議院宮城1区(旧)から初当選したのが1990年2月(日本社会党公認)。93年7月に再選された後、96年に社民党を離党し同年9月の民主党結成時に呼びかけ人。結党後は副代表。3選目では落選(96年)。その後97年に参議院選補欠選挙に立候補、当選。現在3期目。国会議員約20年のキャリアの持ち主です。

どんな政策に詳しいのか、役職から確認してみると、当選時は環境委員会に所属することが多かった模様。その後は、以下のようです(ご本人のウェブサイトより)。

1994年7月 村山内閣で文部政務次官
1996年9月 民主党副代表
1998年4月 民主党男女共同参画本部長
1999年1月 民主党NPO委員長
2000年1月 参議院国土・環境委員会理事
2000年9月 参議院総務委員長
2001年7月 民主党「次の内閣」男女共同参画・人権・消費者、沖縄・北方・科学技術担当大臣
2003年1月 参議院個人情報保護特別委員会理事
2003年1月 民主党国民運動委員長
2004年9月 民主党副代表
2005年9月 参議院環境委員会理事
同    民主党「次の内閣」環境副大臣
2007年9月 民主党「次の内閣」環境大臣
同    参議院環境委員会理事、少子高齢化・共生社会調査会理事
2009年10月 参議院災害対策特別委員長
2010年9月 国家公安委員会委員長・内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全、少子化対策、男女共同参画)

組閣の日、夜9時から行われた就任記者会見は、深夜にNHKで放送されましたが、官邸ウェブサイトに置かれた「政府インターネットテレビ」にて視聴できます。

菅改造内閣閣僚記者会見「岡崎トミ子大臣」@政府インターネットテレビ
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3815.html

男女共同参画部分については以下のとおりです。

「男女共同参画についてでありますが、男女共同参画社会の実現は、女性も男性も一人一人の人権が尊重され、意欲と能力に応じて活躍をし、そして、安心して暮らせる社会を作っていくためには欠かすことのできない施策であろうというふうに思います。実効性のある男女共同参画第3次基本計画を、来年…、え~今年度ですね、今年度中に策定をいたします。そして政策方針決定過程に対して女性の参画が拡大すること、ワークライフバランスの推進をしていくこと、また、女性に対する暴力の根絶に積極的に取り組んでまいりたいと思います。」

第三次計画の策定は、「来年」でもなく「今年度中」でもなく、「年内」です。岡崎大臣のアタマには、この重要行事のスケジュールが正しく記憶されていないことがわかってしまいました。現行計画の策定時に、あんなに大騒ぎになっていたのが「12月だった」のはなぜなのか、おわかりでない様子。はなはだ心許ないスタートになってしまいました。参画局のスタッフも、さぞかしがっかりしたことでしょう。

記者からは、仕事が多岐にわたることについての感想が求められ、また、その中で特にこだわりたいことはあるかどうかという質問があり(後者については、「菅総理大臣は、所信表明演説の中で、お互いが支え合う、誰一人として排除されることのない社会を目指す、社会的包摂ということを言ったので、それを踏まえて取り組んで行きたい」などと回答)、また、取り調べの可視化について(国家公安委員長なので)の質問が出されました。男女共同参画や少子化についての質問はありませんでした。

時事ドットコムが、閣僚記者会見の概略を上げていますが、岡崎さんについては、男女共同参画の部分はカットされました。何よりも、ほとんどの報道が、「岡崎トミ子大臣(少子化相・国家公安委員長)」と、「男女共同参画」は省略されているありさまです。この傾向は数年前から始まりました、最初は参画局も抗議したと聞いていますが、修正されないままです。3次計画の答申でも、メディアの部分は手薄です。読み手、視聴者が声を上げないからです。(WANもその一つである)オルタナティブメディアがより力をつけていくこととともに、既存のマスメディアの中にジェンダー平等(の推進)に敏感な人を増やしていく努力が、求められます。

カテゴリー:シリーズ / 男女共同参画