2010.03.08 Mon
名称:没後10年 丸木俊展 「女絵かきの眼差し」
日時:2009年12月19日-2010年4月10日
場所:原爆の図 丸木美術館
埼玉県東松山市下唐子140
■関連URL
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/kikaku/2009/2009toshi.html
丸木位里との共同制作《原爆の図》で世界的に知られ、色彩豊かな油彩画や民話・創作童話など絵本の世界でも幅広く活躍した丸木俊(赤松俊子)。
2000年1月に87歳で亡くなった彼女の没後10年という節目の年に、あらためて生涯の画業を紹介する企画展です。
俊は1912年2月、北海道雨竜郡秩父別村(現・秩父別町)に生まれました。上京して女子美術専門学校(現・女子美術大学)で油彩画を学んだ彼女は、外交官の子どもの家庭教師としてモスクワに滞在したり、当時日本の領土で「南洋群島」と呼ばれたパラオ島などを訪れたりしながら、次第に画家として注目を集めるようになります。
1941年には水墨画家の丸木位里と結婚。戦争末期に原爆投下後の広島に入り、その体験や周囲の人の証言をもとに夫婦共同制作で発表した《原爆の図》の連作は、国内外に大きな反響を巻き起こしました。
鋭く深い観察眼、卓越した描写力、そして何より人間に対する温かい愛情……「女絵かき」丸木俊の魅力は時代を越えて今なお私たちの胸に迫ってきます。
近年、丸木美術館に寄贈された貴重な戦前の油彩画2点も、修復を経て本展で初公開となります。
冬の丸木美術館は館内も冷え込みます。ぜひ俊の故郷・北海道を訪れるような暖かい服装でご来館下さい。
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