2011.12.08 Thu
原発再開は全く考えない
キョクリョク原発に頼らないようにする
年内再開は許可しない
ただちに再開はありえない
トーブン再開のメドは立たない
今のところ再開は見送りたい
なるべく再開はさけたい
再開がある—としても今すぐにではない
再開せざるをえない—という声もあるが
十分な国民的議論が必要である
再開もさけられない—
かもしれないが先のことであろう
再開しない—と決まっているわけではない
再開も視野に入れる必要がある
再開は慎重が上にも慎重でありたいが
再開もやむをえないかもしれない
そろそろ再開すべきとの声もある
再開を望む国民の声も無視できない
やはり再開すべきとの声も大きい
再開の時期を考えたい
どうやら再開に踏みきる時がきたようだ
原発再開をすることになり
再開をする—
高田渡の『あいさつ』というCDにある「値上げ」という唄、歌詞は有馬敲。「値上げ」というところを「再開」に置き換えてみた、のは森獏郎さん。信州発産直泥つきマガジン『たぁくらたぁ』編集委員、という以上のことはよく知らない(板画家らしい)。最近の25号(2012年冬)の特集「脱原発フクシマは問い続ける」に載っていた「バクの寝言」というコラムからの引用である。
「たぁくらたぁ」とは、田蔵田とも書く。鹿に似た生きもので役に立たない無用者。「信州では「馬鹿者」とか 「オッチョコチョイ」「ショウガネエヤツ」「ノンキモノ」などを、いささかの愛情を込めて「コノ、たぁくらたぁ」などと言っていた」そうな。(HPよりhttp://o-emu.net/tarkuratar/?cat=10)「たぁくらたぁ」にも反骨の魂は宿る。「1寸の虫にも5分の魂」か。
森獏郎さん、教えてくれてありがとう。もう死んじゃったけど、高田渡さん、この唄を残してくれてありがとう。有馬敲さん、知らない人だけど、抜群のアイロニーとパンチの効いたこの歌詞、書いてくれてありがとう。森さん、替え歌思いついてくれてありがとう。
こうやって引用してみると、こ、こわい。見慣れた風景が、こわすぎる。こうやってふたたび、みたび、なしくずしに既成事実がつくられていくのか。
ここいちばん、どうやって踏ん張るのか、考えよう。
*
もひとつ。脱原発派は必読。ヨアヒム・ラートカウ「ドイツ反原発運動小史」上下『みすず』11&12月号。「小史」とあるようにコンパクトだが、なかみはぎっしり大著1冊分は詰まっている。これぐらいの歴史研究が日本にもあれば、と思う。なぜ脱原発派がドイツで勝利し、日本で勝利しないかの分析もある。読みながらほぞを噛む思い。
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