2012.06.15 Fri
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「偏差値一元主義」で子どもを振り分け、優勝劣敗主義に徹している学校的価値は、社会へもあふれ出し、学校以外の社会に浸透し、学校化社会を形成している。
今現在の自分を大切にし、自ら問いを立て、自分はいったいなにが好きで、なにがイヤで、どうしたいのか。答えを出せずに彷徨い続ける人たちを学校化社会は再生産している。このカラクリに気づき、決別し、「人と違っていい、やりたいことをやっていい、失敗していい、ほしいものをほしいといっていい」と、上野千鶴子さんはエールをおくっている。
一人ひとり、自らの問いの答えは、自分が持っている。人が伸びるために
必要な生きる力を養う場こそ、実社会とはちがう『学校』である、と。
堀 紀美子
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