2012.08.15 Wed
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2001年4月15日に行われたNPO法人フィフティ・ネットの設立記念フォーラム「してはいけないジェンダーフリー?」に際し、上野千鶴子さんと辛淑玉さんの講演とトークをまとめた一冊である。
『だから嫌われるフェミニズム』と題し講演する上野さんは、『だから上野は嫌われる』とタイトルをもじる。バッシングに遭いながら「嫌われることを嫌われないようにやるってことができない」と茶目っ気たっぷり慈愛とユーモアあふれる語り口で話す。嫌われるフェミニズムに付きまとう誤解は、自己主張の強い、男のようにふるまいたい女のこととされ、マスメディアつまりオヤジ・メディアが種を蒔いている。上野さんはこの誤解を解かないといけないと、言及する。
フェミニズムとは、自分は何者で、何が自分にとって気持ちがいいか、何が開放かということを当事者が決める、という当事者主権の回復を追及してきた運動なのだ。
フェミ・バッシングは実力のバロメーターでもある。フェミニズムが力をつけてきたからこそ、本気で嫌われるようになってきた。女性が権限、発言力を持つポジションに立ち、政治参加をするようになってきたから、向かい風を受ける。ヨットは無風では前に進まない。向かい風が吹いて初めて前に進む。
フェミが本気で叩かれる時代が来た。それを喜びとし、進んで行く。勇気が湧き、笑顔になれる一冊である。
堀 紀美子
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